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    選手ブログ [吉田 真希子]

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    2018.08.27

    8月も残すところあと数日となりました。
    季節は秋に向かってまっしぐらですね。

    チームは紫村のアジア大会、県代表として出場した東北総体、それぞれ週末に試合を終えたところです。
    この夏に培った力を十二分に発揮できたかどうか・・という部分では、心残りのあるところもありますが、ここからはじまる秋のシーズンでブレイクスルーしてほしいと思っています!

    アジア大会が行われているインドネシア・ジャカルタは今から20年近く前に、アジア選手権で訪れたことがあります。

    当時、宿舎の近くにデパートがあって、地下のスーパーでドリアンなど南国の果物たちを見て喜んだり、日本とは全く違ったテイストの民芸品に感性を刺激されたり、部屋の中にやたらと入ってくる爬虫類に驚いたり、異文化をとても楽しんだ思い出があります。
    今のジャカルタはどんな様子だったのか、紫村からお土産話を聞くのが楽しみです。

    今回のアジア大会は時差もあまりなかったこともあり、連日、いろんな競技をテレビ観戦することができました。その中で、やはり専門外の競技となると観戦の手引きとなるのは「解説」になるかなと思います。

    私達は「スマッシュが決まった」とか「勝った」「負けた」「点を決められた」とか、そういった映像で目に見えている現象しか受け取ることができません。

    ですが、その目に見えている現象が「なぜ」起きたのかを解説されることで、「なるほど」が生まれ、「面白さ」や「興味」が湧いてきます。

    すべての動き、プレーには意味があって、その意味を広く深く知れば知るほど、そのスポーツの面白さが味わえるのではないでしょうか。

    陸上競技は走る・跳ぶ・投げると様々な運動、技術が介在するスポーツなので、奥深くて私はとても好きです。

    なぜみんな全力で走っているのに差が生まれるのか、
    なぜこんな苦しい場面でこんなスパートが可能なのか、逆になぜここで離されてしまうのか、
    どうしてこんなに物が飛ぶのか、逆に飛ばないのか、
    なぜこんなに高く遠く飛べるのか、飛べないのか、

    陸上競技は1cm、100分の1秒、時には1000分の1秒といった差で勝敗が決まります。
    そのシビアなところにも魅力があると思います。

    すべての結果には理由があり、それを極めるために、アスリートたちは皆さんの想像を超えるほどの労力と時間とお金と人生を懸けています。

    東京オリンピックまで2年。
    スポーツの持つ魅力がもっともっと伝わっていってほしいですね!

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    空も秋めいてきましたね。
    空が高くなる秋の空で自由に浮かぶ雲を見るのが好きです。

    ちなみに左はその20年近く前にジャカルタで購入してきたお土産です。
    今もなお、我が家の玄関を見守ってくれています。笑

    2018.07.20

    7月4日から17日までフィンランド・タンペレで開催されたU20世界選手権にコーチングスタッフとして帯同してきました。
    普段、シニアの選手・大会に帯同することが多い私としては、若きアスリートの持つ様々なポテンシャルに驚きつつも、やりがいを感じながら日々を過ごしてきました。

    フィンランドはサンタクロースであったり、ムーミンであったり、どこかファンタジーを思わせる国。今まで訪れたことがなく、どんな文化や町並みに出会えるのかを楽しみにしてきました。

    その予想は大方当たり、食文化や環境など様々な面で違いを感じることができました。

    まずは白夜。
    噂にはいつまでも明るいと聞いていましたが、正直、ここまで明るい時間が続いているとは思っていませんでした。
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    (これで0時です!)

    続いて水質の高さ。
    フィンランドの水道水はとてもきれいで、ホテルでも競技場でも蛇口を捻って水を飲んでいました。海外で水道水を飲んだのは初めてのことでしたが、とても美味しい水でした。
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    (競技場内に設けられた水道)

    またラズベリーやブルーベリーなどベリー系のソースが多かったです。冬の間、雪に閉ざされるフィンランドでは夏の間にベリーを収穫して冷凍したり、ジャムにしたり保存食として用いられているそうです。カップスープコーナーにはホットベリースープなるものまで存在していました。


    そしてこのカラッとした気候。「思わず走り出したくなるほど爽やかな気候だぞ」と川本監督には言われていましたが、ここまで湿度が低いとは思っていませんでした。晴れて日差しが強くても、木陰に行けばとても快適でした。
    7203.jpg
    (爽やかな気候。これで21時・・)

    競技規則は同じでも、その国も文化や人柄で大会運営が異なってきたり、出場する選手たちによっても大会の雰囲気が変わってきます。
    電光掲示板の記録の横に「PB(自己ベスト)」の文字が羅列されていたり、思わぬ失速をしたり、思わず好記録を叩き出したりと、浮き沈みの激しい活躍を見せる各国の選手たちから、エネルギーを感じました。

    今回、日本選手団は過去最高成績でした。競技場内に国歌が流れた時はなんともいえない感動が湧き上がりましたし、世界の舞台で躍動する若き日本選手の姿は頼もしいものがありました。

    昨年のロンドン世界選手権で感じた圧倒的な世界との差は、どのあたりから、何の違いによって生じてくるんだろう・・・ここからシニアへどう移行し、広げていけばいいのかのヒントを模索しながら、あっという間に大会が終わりました。
    U20、シニアの両世界大会を間近で見ることができた経験はとても大きかったと感じています。

    すべては行ってみなければ、経験してみなければわからないことだと思います。
    自分の目で見て、身体で感じることって大切なことです。
    すべての経験を糧にしてつなげていきたいと思います!

    モイモイ!(←フィンランド語でさよなら)

    2018.06.11

    シーズンがはじまったかと思えば、あっという間にシーズンの山場「日本選手権」が目前に迫ってきています。

    年々、時の流れが速くなっていることに少々焦りを覚えつつ、だからこそ一つ一つの瞬間を丁寧に味わいながら過ごそうと思う今日この頃です。

    私は今日まで岐阜で行われたアジアジュニア陸上競技選手権のコーチングスタッフとして帯同してきました。
    日本チームとしては過去最高のメダル獲得数で初の日本開催をいい形で締めくくることができました。
    普段、社会人のチームで活動している分、いろんな意味で学び、刺激を受けることができたと思っています

    若さっていいですね。
    ここから自分次第でどんな選手にだってなっていけると羨ましく思います。

    そんな中、自分がジュニア世代だった頃を思い出すと、いろいろと試合に向けたルーティン的なものが多かったなぁと思います。

    例えば、「はちまき」
    高校生の頃、私は鉢巻を締めて試合に出ていました。
    額の部分には高校の名前を入れて、鉢巻にはいろんな人の寄せ書きをしてもらったり・・笑
    レース前に鉢巻をグッと締めると、それはもう気合が入ったものです。

    ですが、大学に入学して早速、その鉢巻ルーティンは撤廃しました。
    「大学生は鉢巻はしないもんだ」とあっさり監督に却下されました。笑

    続いて、「ウォーミングアップ1時間前のグランド到着」
    入学後、最初の1〜2試合は監督もつきあってくださっていましたが、ある時、「お前はその1時間前に着いて何をしたいんだ?」と聞かれました。
    「精神統一です」と答えると、爆笑されて、その精神統一はアップしながらやりなさい。となり、撤廃。

    ・・今でこそ笑い話のようなこともたくさんしてきたなぁと思います。
    どちらもやらなかったらやらなかったで、大きな支障があるわけでもなく、なんとかなるもんでした。笑

    競技を長く続けていると、様々な条件下の中で競技をしなければいけないことがたくさん出てきます。
    海外に行けば、ウォーミングアップ場がなかったり、移動手段が限られていたり、食べたいものが手に入らなかったり。
    その都度、「◯◯がなかったから」「◯◯ができなかったから」走れない、というわけにも行きません。


    そうした数々の経験を積み重ねていく中で、最大パフォーマンスを発揮するために本当に必要なことだけが少しずつ絞れてきたように思います。こういうのが経験値というものなのかもしれないですね。
    いつでも、どこでも、どんな状況でも、何かがあっても、なくても、
    自分の力を発揮できる選手が本当に強い選手だなって思います。

    モノの捉え方もそうですね。
    たまたま確率の問題で起きたかもしれない成功体験にこだわって、せっかくの可能性を狭めてしまうこともあると思います。
    今の自分を作り上げてきたものは偶然の積み重ねの上にあるのかもしれないですし。

    せっかく持ち合わせている様々な可能性をどんどん広げていってほしいなと思います。

    アジアジュニアから戻るとチームはすっかり日本選手権モードに。
    チーム全体がグググッと集中モードに入るこのピリッと感が心地いいです。
    ドキドキもしますが、今年はどんなドラマが待っているのかなというワクワク感のほうが強いです。

    強い気持ちを持って、思いっきりブレイクスルーできるように頑張ってきます!

    【本日の日本一】
    611.JPG

    今年はなんだかんだでなかなかお目にかかれてなかった富士山。
    アジアジュニアに向かう途中にようやく出会えました!
    やっぱり素敵です!

     

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