2021.06.14
爽やかな天候が続いています。
あと数日もすると日本一と五輪出場を懸けた日本選手権が始まります。
東邦銀行からは紫村、武石、松本の3名が出場を予定しています!
今年は3月末からシーズンが始まり、世界リレー、各種グランプリ、五輪出場を懸けたタイムアタックなどなど、全く気の抜けない日々を過ごしてきました。
やはり陸上界を包み込む五輪イヤーの緊張感は独特ですね。
でも自分の人生や生活を懸けても掴みたい目標に向かう日々というのは本当にかけがえのない時間だと思います。
ここで一番大切なことは「これで結果が出なかったら仕方がない」と思えるまでの準備ができたかどうかだと思います。
スポーツは筋書きのないドラマだとよく聞きます。
確かにスポーツでは時にドラマを超えるような奇跡的で劇的な結果を迎えることがありますが、その奇跡の裏側にはほとんど起きるべくして起きたと思えるくらいの周到な準備があります。
仮説を立てて、必要なものを用意して、最後の最後まで水を手ですくっても漏れないような準備ができたかどうかが大切だと思います。
調子を良くするためには何をしようか、
最後の調整練習は何をしようか、
はたまた、
当日のウォーミングアップは何をしようか、
すべてにおいて、判断が必要になります。
その時に自分自身で考えて、腑に落ちるまで、納得行く答えを出せるかどうかですよね!
その積み重ねがスタート地点に立った時の自信につながるような気がします。
後から振り返って、ああすればよかった、こうすればよかった、自分で決めればよかった、と後悔しないように叶えたい目標を見据えて、過ごしていってほしいです。
各地では地区インカレや地区インターハイなども行われていますね。
去年は開催することもできなかったことを思うと、いろんな人達のご努力で少しずつ前に進んでいるのだと感じます。
みんな、思いっきり、限りある青春を駆け抜けてほしいです。
私もこんなに感動したり、緊張したり、一喜一憂できる人生を過ごせていることに感謝をしながら、日本選手権、頑張ってきます!
最近、雲がもくもくしてきました。吸い込まれそうです。
今年は梅雨入りが遅い分、夏空に出会えるのも遅くなるのでしょうか・・
2021.05.10
気づけば5月です。
松本がブログで書いていたように、私も世界リレーに帯同スタッフとして行ってきました。
五輪出場権獲得を賭けた大勝負だったわけですが、残念にも結果を得ることができませんでした。
私自身もこの大会に向けて様々な取り組みをしてきましたので、ものすごく残念な気持ちでいっぱいです。
選手の頃も、目標に向かってぶつかっては破れ、破れて散ってはまた立ち上がり、を繰り返してきました。
準備すればするほど、期待できる仕上がりであればあるほど、叶わなかった時の打ち砕かれる様はまさに木っ端微塵です。
でも、木っ端微塵に砕け散れるからこそ、すべてをリセットして、もう一度ゼロから立ち上がれるのだとも思います。
なので、私は落ち込んだら、とことん落ち込んで、沈んで、沈んで、底まで行くことにしています。
落ちるところまで落ちたら、浮上するだけですから。
中途半端に負けを否定してしまったら、浮上するチャンスを逃してしまうのだと思います。
今はまだその負けを噛み締めて、じっくり自分の中に浸透させているところです。
落ち込んでいる暇はないのだとはわかっていながらも、ここの気持ちの整理は次への活力を生むためには必要なことだと思います。
でもこうしてブログを書いていると、不思議とエネルギーが湧いてきます。
世界リレーでの五輪出場権獲得はなりませんでしたが、まだ記録での出場枠もわずかですが、残っています。
可能性は最後まで追求していきたいです。
このご時世、国際大会に参加することの重みを感じながらも、やはり勝負する舞台はここでありたいと強く感じました。
また、スポーツを通して様々な国の人達と交流をすると自分は宇宙船地球号の一員なのだと実感します。
どの国でも同じ敵・新型コロナウィルスとの戦いを乗り越えようと努力しているのだと感じました。
「転んだら、立ち上がる」と数年前のブログに書いていました。
失敗や負け、うまく行かないことって、競技人生にはたくさんあって、転んでばかりの時もあります。でも、転んでも、立ち上がって、泥をパンパンと落として、また走り出せばよいのだと思います。
そうやって立ち上がって、思い切り走った先には何か良いことが待っていると思います。
前向きに!明るい未来に向かって!走り出します!
【宇宙船地球号】
亜寒帯湿潤性気候のため、年間雨量が非常に多く、月の半分は雨が降っているというクラクフ。
珍しい?青空が見れました。
スタジアムが空に浮かぶ船のように感じました。
2021.04.05
かつて福島の桜がこんなに早く咲いたことがあったでしょうか。
今年の冬は去年よりも雪が降ったりとても寒かったので、春が来るなんて想像もつかない日々でした。
桜の蕾が膨らみだしてから開花、満開、までの流れは、まさに花咲じいさんが「枯れ木に花を咲かせましょう〜」と灰でもまいたのではないかと思うくらいのスピード感がありました。
同じように見えていた冬の景色も、実は少しずつ春に向かって変化していたんだなと思います。
季節の移り変わりを見ていると、ヘラクレイトスが言うように、万物は流転しているんだなーと感じます。こんなことを紀元前に言っていたのかと思うと、すごいなぁと思っちゃいますね。
すべてのものが絶え間なく変化し続けていると思うと、いろんなことが尊く感じます。
昨日の私と今日の私、同じようで違います。
朝起きて、仕事に行って、練習をして、と同じスケジュールで動いていても、一日たりとも同じ日はありません。
アスリートの身体もまさに万物流転です。
走ることは非常にシンプルな運動ですが、日々の感覚やコンディションが全く同じであり続けることはあり得ません。
昨日できなかった動きが今日できたり、昨日できたことが今日はしっくり来なかったり・・・
トレーニングも同じで強い刺激を入れれば反応するし、練習をしなければどんどん体力は落ちてきます。
その変化し続けるコンディションや感覚をある水準で保ったり、時には最高の状態に持っていったりするために、私達は試行錯誤しているのだろうと思います。
そこがスポーツの面白さでもあるんだろうと思います。
同じように世の中も常に変化し続けていると思います。進化なのか退化なのかはわかりませんが、とにかくいろんなことが変化し続けていると思います。
季節の移り変わりを楽しむように、世の中も気持ちも身体もずっと同じであるはずがない、という視点を持って、変化を味わいたいと思います。
一冬越え、冬季練習の成果が思うように出ない方もいるかと思います。
いいこともあれば悪いこともあるかもしれません。
でも、必ず身体には変化が起きているし、まだ開花するタイミングじゃなかっただけかもしれません。
私達も例年よりもかなり早いシーズンインをしましたが、まだまだ十分に冬の成果が出ているとは言えません。でも試合という刺激がパフォーマンスの開花を早めてくれていると思っています。
人間も自然の一部です。灰色だった冬の風景がパステル調の春の風景に少しずつ変わっていくように、良い方向へ変化していければと思います。
【2021年の桜】
ご近所の公園の桜が満開でした!