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    選手ブログ [吉田 真希子]

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    10月に入り、秋らしい澄んだ青空の日が増えてきました。
    皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

    先日、東京で行われた国体では残念ながら決勝に進むことができませんでした。
    19回出場してきた国体の中で得点できなかったのは中学3年生の時と地元福島国体、そして今回の3回だけ。残念すぎる結果でした。

    私にとって、国体は思い入れのある大会です。
    地元で開催されるふくしま国体に向けて強化されてきた経験から、国体で活躍することの素晴らしさや誇らしさを子どもの頃から心に刻まれてきました。

    そのふくしま国体で400mHに出場して転倒して予選落ちしたことがきっかけとなって、日本記録を出すまでに成長できたのですが、自分の中ではどうしてもその地元国体で福島県に貢献できなかったことがずっと気がかりでした。
    なので、この19回の出場で獲得した点数は100点を超えているのですが、全然満足できませんでした。

    そんな思い入れのある国体で点数が穫れなかったことが本当に情けなく不甲斐ない気持ちでいっぱいになりました。

    自分の年齢を考えても、1年1年が勝負です。
    というよりもはや、毎年ほふく前進のごとく何とか前に進んでいるような状況です。

    パフォーマンスを高めるために練習メニューを考えて下さる監督に対して自分ができることはその練習を100%こなすことができる身体と心を準備することです。
    その準備のために費やす時間や労力は年々増えてきていて、ほぼ回復のためにオフの一日を費やしています。

    自分が好きでやっていることだからこそ、その苦労をとってでもチャレンジしたいという気持ちが湧かなくなった時が引き際かなと思っています。
    なので、毎年、試合が終わってオフに入った時にその気持ちを確認して来季に向けて始動するようにしています。

    しかし・・

    ゴールして浮かんだ一番の気持ちは、
    「このままで終わっていいわけないだろう!」

    というものでした。

    来年は地元福島で日本最高峰の大会「日本選手権」が開催されます。
    私にとって大きな転機となったふくしま国体。
    その会場となったとうほう・みんなのスタジアムで20年ぶりに巡ってくるチャンス。
    そこで自分の納得するレースをしたいと思いました。

    失敗したら、その失敗があったから今がある、と言えるまでがんばればいい、ということをふくしま国体で学びました。
    その学んだことの総まとめを、来年、とうほう・みんなのスタジアムで、そしてお世話になった方々の前でお見せできるようにしたいです。

    今シーズン残すところは大勝負「日本選手権リレー」
    私がどれだけ走れるかが全てだと思うので、この2週間はチームのために0.01秒でも速くバトンをつなげられるように必死で足を磨きたいと思います!

    転んだら立ち上がって前へ進むのみ。がんばります。

    <本日の一枚>
    1013.JPG
    猪苗代湖の夕暮れはやっぱり素敵ですね☆

     

    暑い日差しの中にも、時折、スーッと爽やかな秋風が吹くようになってきました。
    ということは、後半シーズンもそろそろ本格的に始まります。
    夏が来たと思ったら、もう秋。
    時間が経つのって本当に早いですね。

    今週末は2つのイベントのお手伝いをしてきました。
    まず1つめは昨日行われた「4時間リレー」!
    一人400mを走り、チームでバトンをつないで4時間走り抜くイベントです。

    今年は2歳から78歳の方まで幅広い年齢層の参加者の皆さんが、楽しく、時には激しい追い込みを見せながらバトンをつないでいました。
    懸命に走る姿はとてもエネルギーにあふれていて皆さん輝いていました。

    バトンをつなぎ、4時間走り切るというのは、容易なことではありません。
    4時間先のゴールも最初は果てしなく遠くに感じたと思います。

    でも、グランドに溢れる終了間際の活気やゴールした際の達成感や一体感というのは、容易ではないことを乗り越えたからこそ得られるものなんだろうなと思います。
    なかなかこういった状況を同じように作り出そうと思っても作れるものではないと思います。
    改めてこのイベントって素晴らしいなと感じました。

    そして2つめは今日行われた「トップアスリートふれあい陸上教室」
    来年に控えた日本選手権のプレイベントです。

    とうほう・みんなのスタジアムが改修工事のため、お隣の補助競技場にて行われ、たくさんの子どもたちが参加してくれました。

    参加した子どもたちは目がキラキラしていて、身体を動かすことが大好き!というオーラにあふれていました。
    いいですね、キラキラ。未来への希望を感じました。
    キラキラした目で真剣に説明を聞いているので、どんどんコツを吸収できたのか、あっという間にかっこいい走りになっていました。

    来月には信夫ヶ丘で「東邦カップ 第2回ふくしまリレーズ」も行われます。
    福島には陸上が好きになるようなイベントがたくさんありますね!

    こういったいろんなイベントを通じて、走ることが好きな子どもたちがたくさん増えてくれると嬉しいなと思います。

    さてさて、私たちも秋本番。
    皆さんからいただいた感動や元気を次はお返しできるようにがんばっていきたいと思います!

    <本日の一枚>
    CIMG5850.JPG
    4時間リレーの様子です。
    それぞれ陣地を作って、そこをスタート・ゴールにしています。

    先日、おかげさまで37歳の誕生日を迎えました。
    こうして具体的に目に飛び込んでくる数字と自分の感覚年齢のギャップがどんどん広がりつつあることに少々(いや、かなり)戸惑いがあります。

    ただ、戸惑いはあるのですが、抵抗はあまりありませんでした。
    以前にそのような選手に出会ったことがあったからです。

    20130716.JPG

    左側の女性はカザフスタンのナタリア・トルシナ選手です。
    この写真は10年前、パリの世界陸上の時に一緒に撮ったものです。
    当時、彼女はアジアでは負け知らず、世界の舞台でも決勝まであと一歩というところのレベルで戦っていました。

    その2年後、一緒にアジアグランプリを転戦していた時に大会のプログラムを通じて彼女の年齢を知るところとなりました。

    1968年生まれ・・・今は2005年・・・
    ・・・ささささんじゅうななさいぃぃぃ!?!?

    そう、今の私の年齢です。
    でもその時の衝撃たるや相当なものでした。
    37歳で400mHを走っている人がいる!!しかも速い!勝てない!

    その事実は自分にとって大きな大きなターニングポイントとなりました。
    30歳やそこらで年齢云々を言っていた自分がまだまだひよっこだと感じました。
    少なくともトルシナさんの年齢まではできるんだろうなぁと思えるようになりました。

    やれない、できない、と限界を決めるのは自分の心であって、やってみよう、できるようにしてみよう、と思うことで道は開けていくのだと思います。

    自分に大きな影響を与えてくれた当時のトルシナ選手の年齢に追いついたという意味でとても感慨深い誕生日となりました。

    そしてこの歳まで競技を続ける環境をいただけてきたということも本当に幸運だったと思います。

    37歳といえば、干支も3巡し、新たな12年間の第一歩!

    しっかりビジョンを持って、いろんな方たちに支えていただいて、応援していただいたことを少しずつでもお返しできるようにがんばっていきたいと思います。


    0716.JPG
    みんなにお祝いしてもらいました☆
    なんと青木がチョコペンで私の似顔絵を描いてデコレーションしてくれました。
    37の数字が2とも3とも取りづらく書いてくれているあたりが後輩の心遣いでしょうか(笑)





     

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