2020.04.03
いよいよ新年度が始まりました。
Newsでもお知らせしたように、
4月1日より新たなメンバーも加わり、チームも活気づいています。
丁寧に時間をかけて、社会人としてもアスリートとしても成長していってほしいなと思います。
ただ、本当に残念なのは、
新型コロナウィルス感染拡大の影響で当面の試合が延期もしくは中止となってしまったことです。
未曾有の世界的困難を前にし、仕方のないこととは思いますが・・やはり4年に一度の五輪イヤーを目指して、一日一日、一分一秒を積み重ねてきたアスリートたちの心境は察するに余りあるところではあります。やるせないですね。。
この終息はいったいいつになるのか・・・
だいたい不安というものは「先が見えない」時に感じるものです。
ですが、止まない雨はなく、明けない夜はありません。
そして時間は全員に等しく与えられています。
その時間は失ったものを嘆くことにあてるのではなくて、未来のために活かしていきたいものです。
以前、アメリカ遠征で、朝10時に最初の競技が始まるということと、その後の種目配列が書いてあるだけで、具体的なタイムテーブル未定、という大会に出場したことがあります。
要するに自分のレースが何時にスタートするのかわからない、という大会です。笑
そこで私はどうしたかというと、大会本部に行って、各種目のエントリー人数を聞き出し、各種目の組数を予想して、所要時間を算出し、自分のレース時間を予想しました。
途中、10000mがまさかの男女一緒のスタートで30分ほどのずれが生じたり、いろいろズレはあったものの、修正しながら、何とか無事にウォーミングアップを済ませて、いい状態でスタートラインに立つことができました。
いつから競技会がスタートできるのかが不透明な今、
この時のように、様々な情報を収集して、確認して、予測して、準備していくしか、ないのだろうと思います。
ただ少なくとも東京五輪は来年7月末から、ということは決まっています。
そのための逆算をして、今できることをできる範囲でがんばるしかないのだろうと思います。
スポーツ界だけではなく、皆さん、本当に息苦しい時期だと思います。
みんなで思いやりを持ちながら、助け合って乗り切っていきたいです。
【福島の春】
ご近所の桜が満開でした!早い!青い空と青い山脈と桜。
2020.02.28
新型コロナウィルスに関する情報が日ごと深刻さを増しています。
かくいう私も各メディア媒体を通じて、様々な情報に目を耳を傾ける毎日です。
目に見えない対象との戦いは東日本大震災の放射能対策の日々をつい思い出してしまいます・・。
当時、目視できない放射能を見えるもののように捉え、事あるごとに、手洗い、うがい、衣類の洗濯、入浴、など様々な対処をしていたことを思い出します。
様々なことに疑心暗鬼になりがちですが、
当時よく耳にしていた「正しく恐れる」という言葉に尽きるのだと思います。
そのためには科学的根拠に基づく情報をしっかり取り入れ、自分自身で理解をして、判断をしていくことが必要だと思っています。
そしてこの時期はアスリートにとってはシーズン間近の重要な時期です。
冬季に入ってからの3ヶ月、来る日も来る日もトレーニングを重ね、しっかり練り上げてきた土を形づくって、窯に入れて、焼き上げる時期に来ています。
窯に入れるタイミング、焼き上げる温度、時間がとても大切です。
2011年東日本大震災が発生した前日のことを時折思い出します。
その日は穏やかな天気で、シーズンに向けたチェックとして全力走を行っていました。
例年よりも好タイムでその練習がこなせたこともあり、シーズンインが待ち遠しくワクワクした気持ちで練習を終えたことを今でも覚えています。
その翌日、地震が発生し、その後は約2週間ほど走ることができませんでした。
ようやく走り出した時には、その良かった感覚はすっかりどこかへ消え去っていて、愕然としたのを思い出します。
そのくらいスポーツ選手にとって、影響の強い時期なのだと思います。
1日1日の練習がその後のパフォーマンスを左右する時期です。
これまでも十分に体調管理には気を配ってきているほうだとは思いますが、
感染予防のために、考えられる全ての手を打ち、体調を崩さないように気をつけていかなければと思う日々です。
暖かい春はもうすぐそこまで。
何とか乗り切っていきましょう。
皆様もどうかお身体を大切になさってくださいね。
【春の訪れ】
毎年、梅の花に「春」を告げてもらっています。
今年のお告げは少し早かったような・・・
2020.01.24
いよいよ2020年となりました。
皆さん、新たな年を迎え、いかがお過ごしでしょうか!
私は今、NTCにて女子リレープロジェクト強化合宿を行っています。
昨年から発足した女子リレープロジェクト。
いよいよ最大の目標である東京オリンピックが間近に迫っています。
東京オリンピックに出場するためには昨年のドーハ世界選手権で決勝進出した8カ国以外の世界ランキング上位8チームに入らなくてはいけません。
その8チームに入るためにもまずは日本記録の更新が求められています。
昨年のチーム記録から日本記録までは約3秒。
一人あたり0.8秒短縮しなければいけません。
それは決して簡単なことではないと思います。
ですが、
できるとわかっていることにトライすることほどつまらない挑戦はないと思います。
難しいからこそ、いろんな人達の協力を得て、
みんなで力を合わせて、考えられる限り打てる手を打って、
一喜一憂しながら、全力で立ち向かっていけるのだと思います。
できなかったことができたときの喜びや、難しいと思っていた目標がどんどん近づいてくるワクワク感は得難い経験になります。
東京オリンピック・パラリンピックに関わるのはアスリートだけではありません。
大会を運営する方、ボランディアの皆さん、観客の皆さん。
たくさんの人たちがこの夏に思いを馳せて準備を進めていると思います。
競技場面に限らず、今年は様々な場面でそんな光景を見ることができるのではないでしょうか。
限界を突破するためには、地道な努力と思い切りの良さが必要だと思います。
そのために必要な実力をこの冬の間にコツコツためて、
春の訪れとともにそのエネルギーを思いっきりぶつけられるよう、
心も鍛えていきたいと思います!
皆さんにとってもエキサイティングな2020年になりますように!
【飛行機窓から】
合宿帰りの上空より。
夕暮れの空と雪景色がきれいでした!