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    選手ブログ [吉田 真希子]

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    2019.12.20

    今日からチーム強化合宿のため、佐賀県・伊万里市に来ています。
    焼き物の里として長い歴史がある伊万里はその情緒と人の温かさに包まれた居心地のいい街です。
    街の空気というのは長年かけてゆっくりと涵養されるものなのだと改めて感じます。

    陸上競技に置き換えてみても、時間をかけて丁寧に積み上げて獲得したことはなかなか崩れにくく、どっしりとした強さがあります。
    一方、急ピッチで仕上げたものや、偶然できたことは脆くて崩れやすいです。

    私たちコーチも同様だと感じます。
    競技者として培った経験というのは最初の取っ掛かりのようなもので、あくまでも自分自身にしか当てはまらないものだと思っています。

    いつまでも競技者だった頃の感覚だけで選手たちを見つめ、接していては、自分のコピーのような選手しか育成できないと思います。

    日々、選手とともに、自分の経験と選手との関わりで得た気づきをミックスさせながら、コーチとしての歴史をじっくり作り上げていくことが大切なのかなと思います。

    また、スポーツ科学は日々進歩しています。
    今もなお、様々な分野の専門家が、スポーツ界と関わり、より高いパフォーマンスを求めて、新たな知見をどんどん生み出しています。
    こうした情報にも目を向けながら、自分のオリジナリティを作っていければと思います。
    日々、勉強です。

    競技スポーツの目指すところは基本的に難しいことばかりです。
    今の自分を超えること、誰も到達したことのないレベルを目指して走り続けています。
    でも、難しいことだからこそ、必死に考え、努力を重ねて、自分の力を高めていけるのだと思います。

    来年はいよいよ東京オリンピック・パラリンピックです。
    東邦銀行陸上競技部としては3度目の挑戦です。
    容易ではない目標だからこそ、自分を高めていく最大のチャンスだと思います。
    そしてこんな幸せな挑戦はないと思います。

    チャレンジできることに感謝をして、夢中になって、毎日を過ごしていこうと思います。

    今年最後のブログとなりました。
    皆さん、よいお年をお迎えください!!

    【最近のキンキン】

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    空気がどんどんキンキンになってきます。
    でもこのキンキンな時の澄んだ空は気持ちいいです。



     



     

    2019.11.15

    2019年シーズンが終わりました。
    最後の試合はドバイで行われた世界パラ。
    真菜がT13 400mで4位に入賞し、東京パラリンピックの内定を決めてくれました。
    真菜が入行したときのことを考えるとここまでの成長率は想像以上で「努力の継続と質の大切さ」を感じています。

    私にとって2019年はものすごく濃くて深いシーズンでした。
    1月に日本陸連リレープロジェクトがスタートし、4×400mRで再び世界を目指すチャンスをいただきました。
    どうしたら世界へ羽ばたけるか、どうしたらその力がつくのか、たくさんの方々の経験や知見をいただきながら、選手たちと思いを共有して過ごしてきました。

    その中で、日本陸上界の歴史の中で唯一、オリンピックに女子マイルを連れて行った実績のある川本監督が近くにいらっしゃるというのは本当にありがたいことでした。

    北京五輪に後輩たちが出場した時は自分自身も選手でした。五輪に向かっていく時の状況、内容はしっかり覚えています。ただ、その頃は自分のパフォーマンスを上げることに必死で、川本監督がどんなプランで試合計画やトレーニングを組んでいて、そのためにどんな手を打っていたかなどは、見えているようで見えていなかったと思います。

    その頂を私も実際に目指すとなった時、やはり何度も登ってきた方のお話というのはとてもリアリティがあって、深くて、ためになりました。

    試験は解いてみないと、その難しさはわからないし、たくさん勉強をして真剣に解くからこそ、その答えが血となり肉となって身になるのだと感じました。

    また一方で、今年は自分自身の人としての浅さや詰めの甘さも痛感した一年でした。
    身の丈以上の案件がどんどん迫ってくる毎日の中で、雑さや先読みの甘さを感じていました。自分自身の力がまだまだ足りないのだと思います。
    でも力がなければつけていくしかありません。そしてこの力は一朝一夕で身につくものではなく、日々の積み重ねなのだろうと思います。

    どんなことでも「心を込めて丁寧に成し遂げていく」
    その先に成長や成果が待っているのだと思います。

    いよいよ来年は2020年、東京オリンピック・パラリンピックの年です。
    どんなにジタバタしてもその日はやってきます。
    「やり遂げる」ことで満足するのではなく「成し遂げる」シーズンにしていきたいです。

    この冬は徹底的に!がんばります。

    【冬季練習といえば】
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    坂ダッシュでしょう。
    紅葉を見ながら、選手たちの坂ダッシュを見ながら、晩秋を感じています。

     

    2019.09.02

    あっという間に9月です。
    今年はまるで玉手箱を開けてしまったかのようなハイペースで日々進んでいます。。

    昨日「富士北麓ワールドトライアル2019」が山梨県で開催されました。
    ドーハ世界選手権の出場権を獲得すべく、女子マイルチームも全力を尽くしてきました。
    結果は3分31秒66と今季ベストタイムを出したものの、世界の16位に食い込むことはできませんでした。

    このレースを実施するにあたって、そしてこのプロジェクトを進めるにあたって、たくさんの方々のサポートをいただいていたので、結果でご恩を返すことができず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
     

    今年の1月に東京五輪へ向けた女子リレープロジェクトがスタートし、幾度の遠征、合宿を経て、一つひとつ階段を登るように力をつけてきた選手たち。
    3分27秒台の記録を持つオーストラリアチームと果敢に勝負するレースを応援しながら、選手たちの確実な成長と思いが伝わってきました。

    振り返れば嬉しいことや悲しいこと、楽しいことや苦しいこと、いろんなことがあって、その度にみんなで力を合わせて乗り越えてきました。
    その時間、空間、経験の共有がチームの絆を深め、バトンを繋ぐ力を高めてくれたように思います。
    今の選手達だけではなくて、女子短距離を支えてきて下さった方々や歴史を作ってきた皆さんの思いもしっかり共有して、来年の五輪に繋いでいきたいです。

    ここからはそれぞれのチームに戻り、個々の力を高める期間となります。
    志を持って、目指す目標と現状の差を知り、具体的に変わっていくことの積み重ねでしか、目標に到達することはないと思います。
    私自身ももっともっと力をつけて、選手たちの夢をアシストできるように精進していきます。

    今月は全日本実業団も控えています。
    実業団に所属する私たちにとって、シーズン後半の大切な試合です。
    1点1点を大切に、チーム一丸となって戦っていきます!
     

    【本日の日本一】
    1992.jpg

    今年はなかなかお目にかかれなかった富士山。
    合宿中も大会中もほぼお姿をお見かけしなかったのですが、帰り際のバスからようやく見ることができました。
    やっぱり富士山はいいですねー。毎日見ていたいです。

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