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    選手ブログ [吉田 真希子]

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    2019.03.22

    昨日、イチロー選手が現役引退を発表しました。
    日本で9年、アメリカで19年の競技人生とのこと。
    本場アメリカで19年もメジャーリーガーとしてプレーし続けることができたイチロー選手はすごいとしか言えません。

    そのイチロー選手の引退発表記者会見は一言ひとことがズシッと深くて温かみを感じました。
    こんなにも飾らずに淡々と紡ぐ言葉の一つひとつが名言の域にあるってすごいですね。
    本当にいろんなことを、考えて、消化して、乗り越えて、野球をしてきたんだなって感動しました。

    中でも、
    「やりたいならやってみればいい。できると思うから挑戦するのではなく、やりたいと思えば挑戦すればいい。その時にどんな結果が出ようと後悔はないと思う」
    という一言にとても共感しました。

    現役を続けていくためには楽しいだけではなくて、苦しいことや厳しいこともたくさんあったと思います。
    でもやりたいと自分が決めて挑戦し続けたからこそ、今日まで活躍し続けられたんだろうと思います。

    登れるとわかっている山から見える景色は想像の域を超えることはないと思います。
    でも、登りきれるかどうかわからない、でも登りたいから自分で決めて登っていく、その先に見える頂上の景色はきっと今まで見たことのないような素晴らしい景色なのだと思います。

    私達も日々、高みを目指して挑戦しています。
    いろんな方々の支えの中で、自分自身の時間も労力もお金も費やして取り組んでいます。
    どんな心持ちで登っていくかで、その道中の景色も変わってくると思います。

    何のために競技を続けてきたのか。
    何のためにコーチという役割を選んだのか。

    やはり「やってみたいと思って自分で決めた」という点が一番大きかったように思います。
    そしてその思いを支えて叶えてくださる方々に出会えたことも大きな幸運でした。
    本当に人に恵まれている人生だと思います。

    これからも前に向かって、ブレずに、これからも自分の決めた道を突き進んでいこうと思います!

    【最近の空模様】
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    最近、グランドから見える山々と空模様があまりにきれいなので、いつも元気をもらっています。
    自然はいいですね。

     

    2019.02.22

    気づけばシーズンインまで1ヶ月ちょっと。
    今年は本当に雪の少ない冬でした。
    2月のグランドに雪がないなんて今までにない暖冬です。
    せっかく替えたスタッドレスタイヤも活躍しないまま春を迎えそうです。

    シーズンインに向けて、チームの練習内容も徐々に春モードになりつつあります。
    このメニューが来るってことはそろそろシーズン近いんだなぁとか、練習内容で季節を感じたりもします。

    陸上競技は「より速く、より遠く、より高く」パフォーマンスを発揮した順に勝敗が決まります。そこには必ず記録という「数字」がついてきます。

    シーズンにコンディションを持っていくために、今の現状や目標までの道のりを把握する上で、いろんな「数字」が道標になってきます。

    例えば、400mハードルでは1台毎に「タッチダウン」という区間タイムを測りながら、自分の走力や感覚と「数字」のすり合わせをして、レース感覚を身につけるような練習をします。
    実際にレースでもその区間タイムを見て、修正をしたり、改善をしたりしていきます。

    私は母の仕事の関係で身近に音楽がある環境で育ったからなのか、その数字たちって音符と似てるなって思います。
    音符が羅列されただけの楽譜から音楽が聞こえてくるように、私は400mハードルのタッチダウンタイムを見ると数字なのにそのレース映像が見えてくるような気がします。笑

    そのタッチダウンタイムを上げるために自分の中で少し感覚を変えたり、力を入れたり抜いたり、いろんな工夫をする中で、タイムに変化が出るのがとても面白かったです。

    感覚というのは時間が経つほど過大に捏造されると感じているので、シーズン中の感覚に近づけていくために数字とすり合わせていくことは大切だなと思います。

    体力面でも様々な生理的指標があって、身近な指標でいうと心拍数や血中乳酸濃度などでトレーニングの強度をコントロールしたり、負荷がどのくらいかかっているかをチェックしたりします。

    当たり前に行っていることですが、改めて目を向けるとこんなに数字に囲まれて競技をしているんだなぁと感じます。

    ただ「数字」はあくまでも「数字」であって、なぜその数字になるのか、理由はなんなのか、その数字の持つ裏側を考えることができないと、ただの数字の羅列になってしまいます。
    そのメッセージを解明する時間も楽しいひとときですね。

    ここからシーズンインまでの約6週間はとても大切な期間になります。
    じっくり蓄えたものを形にするために、数字という味方とともに、常識を打ち破っていきたいと思います!

    【故郷を空から眺める】
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    先日、沖縄合宿へ向かう際にちょうど会津磐梯山と猪苗代湖の上空を通過しました。
    窓から見える青と白の世界にすっかり吸い込まれました。
    地球って素敵!

    2019.01.21

    昨日、広島で行われた都道府県対抗男子駅伝において、福島県チームが初優勝しました!

    大会前から優勝候補として名前が上がっていましたが、勝負事は何か起きるかわかりません。
    順位が入れ替わる中、「がんばれ、福島!」とテレビ越しに念力を送りながら、観戦していました。

    「優勝」を目指し、1区からのみんなの頑張りや粘りが積み重ねられたからこそ、最終区での逆転につながったのだと思います。
    タスキを繋ぐ選手たちの表情から、目標や想いを共有することって大切なことだなと改めて感じました。

    先日、東京五輪を目指して、日本陸連が女子リレープロジェクトを立ち上げました。
    私は4×400mRの担当として、お手伝いをさせていただくことになりました。

    女子のマイルが東京オリンピックに出場するためには、今年のドーハ世界選手権で入賞をするか、入賞国以外の世界記録ランキング8位以内に入らなくてはいけません。
    そのためには今の日本記録を大幅に上回る必要があります。

    2001年エドモントン世界陸上を目指して私たちが最初に出した日本記録は3分33秒06でした。
    そこから6年後に2007年5月に3分30秒53、2007年大阪世界陸上で3分30秒17と3分30秒台まで記録が縮まり、更にその8年後に2015年北京世界陸上で3分28秒91と初めて3分30秒を突破しました。
    ここまでに14年の歳月がかかっています。

    今までマイルリレーに選手としても携わってきたからこそ、その記録を出すことの難しさを知っているつもりです。
    でも、やるからには必ず達成したいです。

    初めて世界の舞台にリレーで出場して、その空気を実際に感じたおかげで、個人種目で世界を目指そうという目標が芽生えました。
    負けはしましたが、世界へ視線が向くきっかけになった素晴らしい経験だったと感じています。
    エドモントン世界陸上でマイルを走らなかったら、400mハードルでの世界選手権出場はなかったと思っています。

    このプロジェクトはたくさんの方々にサポートしていただいています。
    そして、今までマイルリレーに携わってきた方たちの想いも感じています。
    いろんな立場の方々の知恵や想い、力を結集して、結果につなげていきたいです。

    2019年はたくさんのチャレンジが待っていると感じています。
    難しいからこそ、やりがいが生まれ、成長できると思っています。
    一つひとつを形にして、積み重ねて、地道に、でも思いっきり、駆け抜けていきたいと思います!

    【本日のあったか画像】
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    年始の沖縄合宿にて。
    黄色のハイビスカスが青空に映えて爽やかでした!

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