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    選手ブログ [吉田 真希子]

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    2018.12.17

    いよいよ今年もあと半月。
    そして平成最後の12月がまもなく終わろうとしています。

    昭和の次は何になるんだろう、と自分なりに予想した元号を一切かすりもせず登場した「平成」
    そんな年に生まれた赤ちゃんももう30歳になっているんですね。

    時代が変わる。
    30年も当たり前のように続いてきたことがある日を境にガラッと変わっていくなんて、人生でもなかなか経験できることではありません。
    これからはまた新たな年号とともに新しい時代を生きていくんだなと思うと、寂しさもありますが、楽しみもあります。

    さて、そんな新たな「元年」に向けた冬季練習も徐々に本格化してきています。
    ようやく雪が降ったばかりで春の気配などは微塵も感じられない気候ですが、来年4月のシーズンインから逆算すればもう20%の冬季練習は終わってしまったことになります。
    残すところあと約15週、週に5日の練習とすると、シーズンインまで残り75回の練習しかありません。

    練習とは「自分を変えていくこと」だと思います。
    自分の筋肉、心肺機能、技術、メンタル、ありとあらゆることを目標に向かって変えていくのが練習だと考えると、あと75回の練習でいったい何をどれだけ変えることができるだろうと思います。

    研究論文などを読むと、だいたい実験は6週から8週のスパンで行われていることが多いです。
    つまり人の身体が変わっていくのはこのくらい時間がかかるんだろうと思います。
    すると今から15週で試せるテーマは2つくらい・・・。

    というようなことを選手の頃はいつも考えながら、冬景色にだまされて(?)春はまだ先と悠長に考えたい気持ちと、時間は確実に過ぎていくという焦燥感を抱えて、冬季練習を過ごしていたような気がします。

    選手たちもたどり着きたい目標へ向かって、変えていく課題を具体的にして、1日1日を丁寧に確実に味わいながら過ごしていってほしいなと思います。

    新たな時代の幕開けとともに私たちも好スタートが切れるようにしっかり準備を重ねていきたいと思います!

    そして今年最後のブログとなりました。
    今年一年も温かい応援をありがとうございました。
    皆さまにとって来年も良い年になりますように☆

    【本日の日本列島】

    IMG_1845.jpg
    先日、会議で東京へ行ったときのこと。
    出発した時の福島(左)は雪景色、50km南の郡山(中央)は雪なし、300km南の東京(右)はまだ秋の空の色でした。
    新幹線移動のわずか1時間半の中での景色の変化に「日本は縦に長いんだ」ということを実感しました。笑

    2018.11.12

    シーズンを終え、各種イベントも終わり・・・いよいよ明日から冬季練習がスタートします。
    基本、アスリートに休息はありません!・・が、年間で唯一、冬季練習に入る前のこの時期に少しお休みをいただき、それぞれが思い思いの時間を過ごしてリフレッシュしています。

    現役晩年(?)の数年間、この時期は1年間がんばってくれた身体のメンテナンスと来季に向けての意欲の確認に充てていました。
    1年間、迷うことなく思い切り駆け抜けて、心身ともにすべてを出し切った状態から、数日間じーっと身体を休ませていると、フツフツと「早く練習がしたい」「もっと速くなりたい」そんな心のエネルギーが湧いてくるのを感じていたものです。

    もしこの時期にこの心のエネルギーが湧いてこなかったら引退しよう、と決めていました。
    とはいえ、結局、湧かなかったことはなかったのですが(笑)
    でも、何となく続けるのではなく、一度立ち止まって、この先へ歩き出すかどうかから考えるからこそ、毎年肚をくくって冬季練習に臨めていたのだと思います。

    「いつだって始めていいし、終えてもいい」
    そんなニュートラルの状態に心を置いてみると自ずと本当の気持ちが見えてくるものです。

    私の競技人生は26年間とまぁまぁ長いものでしたが、毎年毎年原点に返るこの時期があったおかげで、各シーズンがそれぞれ個性的で色濃いものに感じられて、ついつい長続きしてしまったのだろうと思います。
    終わりがあると知っているから、今を大切にできるのかもしれません。

    今年のオフは久々にアスリートだった頃のようなオフを過ごしました。
    ここ数年、コーチになったばかりで、すべてが目新しく、とにかくいろんなことを吸収したくて、休みの期間も息継ぎもすることなく、前へ前へと走っていました。
    その分、自分自身とあまり向き合えていなかったような気もします。

    「コーチも健康じゃなかったらいいコーチングはできない」と、ある方に言われました。
    自分の心も身体も整えて、今年一年の節目けじめをしっかり付けて、いい状態で来季へ向かう。
    アスリートもコーチも同じですね。

    明日から来年に向かってどんな冬になるのでしょうか。
    どんな身体になって、どんな能力が備えられるのか、そして私自身もどんな学びが待っているのか・・・とっても楽しみです。

    来年のドーハ世界選手権の次はいよいよ東京オリンピックです。
    世界中のアスリートが目指すその舞台をまっすぐ見据えて、地に足をつけて、一歩一歩確実に積み重ねていきたいと思います。

    【大きい秋】
    181112.JPG

    猪苗代ですんごくきれいな紅葉を発見しました!
    私の燃えている心のようです。笑
     

    2018.10.05

    早いものでもう10月。
    2018年シーズンも残すところ約1ヶ月となりました。
    9月は全日本実業団をはじめとして、学生さんの大会含め、様々なチーム対抗戦に帯同してきました。
    そして今週は福井県で行われている国民体育大会に来ています。
    まさに県別対抗がかかった最大の対抗戦ですね。

    私は一人ひとりの力を結集して戦う対抗戦が好きです。
    仲間のがんばりが自分の励みとなり、そして自分のがんばりが誰かの励みとなり・・・チームの勢いがどんどん増していくような雰囲気ってすごくいいなと思います。
    そしてそんな流れを自然と作り出せるチームでありたいと思います。

    掴みどころのない漠然とした「流れ」というものの大切さをコーチになってより実感しているところです。
    ちょっとしたことで、その流れがあっという間に良くも悪くも変わって行くのを身にしみて感じています。

    どんな勝ち方をしたのか、負け方をしたのか、
    競技に対してどんな姿勢で臨んだのか、
    一事が万事とも言えるほど、些細なことが大きな勝ち負けにつながっていくような気がします。

    そういう意味で、全日本実業団での「1点」は私たちに様々なことを教えてくれたと思っています。
    この負けを決して無駄にしないよう、必ず糧にしていきます。

    陸上競技は個人競技ですが、競技をするにあたっては、大会を運営する人たちがいて、一緒に競技をする選手たちがいて、それを支えるスタッフ、会社の皆さん、応援してくれる家族や友人、たくさんの人たちの支えなしには競技できません。

    そうした人たちへの思いも乗せながら競技をすることで、自分のためだけでは発揮できないような力がみなぎることもあるのかなと思います。

    チームの良さは嬉しいことは倍に、つらいことや苦しいことは半分になるところだと思います。
    互いに甘えを捨てながらも、互いに思い合いながら、切磋琢磨できるチームでありたいですね。

    今季最終戦は日本選手権リレーです。
    For the teamの気持ちでバトンをつないで、がんばります。

    【福井の夕暮れ】
    181005.jpg
    帰り際の駐車場にて。
    日本海側って夕暮れがきれいですよね。
     

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