アメリカ遠征２０１５
2015.04.17
（4月17日更新）
4月7日より、吉田真希子コーチ・佐藤若菜・武石この実の3名がアメリカ合衆国カリフォルニア州へ遠征に行っております。
この3人は偶然にも福島生まれ福島育ち。
更に吉田が中通り（郡山市）、佐藤若菜が浜通り（相馬市）、武石が会津（会津若松市）とまさに「はま・なか・あいづ」の各地区が揃ったメンバー構成となりました。
佐藤若菜は人生二度目の渡米、武石は初の海外遠征となります。
日本では簡単にできることも、海外では難易度がアップします。そうした様々なミッションをクリアしつつ、海外レースの経験を積んでいきたいところです。
どんな遠征となるのか・・・その様子を綴った「アメリカ遠征2015 〜はま・なか・あいづの3人、海を渡る〜」をお届けします。
（※一番下が最新記事です。下までスクロールしてください！）
（左から吉田、武石、佐藤若菜）
【出発】
今回は深夜便（０時発のロサンゼルス行き）に乗るため、羽田空港へ。
初の国際線ターミナル。
初の羽田空港国際線ターミナル。
今年は23kg☓2個まで手荷物が預けられるとあって、余裕の出発！
佐藤（若）はハンマーも持参し、スーツケース2個で登場！
出国前に携帯の設定もしておかないと！
深夜に出発した飛行機はアメリカ時間の18時に到着！！
機内でぐっすり睡眠が取れた武石は絶好調！
この移動が一番時差解消にベスト？？
この後、レンタカーを借り、いざ！練習拠点のWest Covinaへ！
【Mt.SAC】
今年もお世話になっております。Mt.SAC、Hilmer Lodge Stadiumにて。
吉田が持参したミニ三脚＆デジカメセルフタイマーでの撮影！
そのため、構図がややおかしいのはご愛嬌ということで・・
（3人しかいないためアルファベットのMTを表現）
練習へはレンタルした車で移動。
佐藤若菜もアメリカでの運転にチャレンジ！
投擲専用練習場で投込をする佐藤（若）
相棒はビデオカメラ。
フォームをチェックしながら改善していきます。
時折、動画を日本にいる川本監督へ送り、アドバイスをいただくことも。
時代は便利になってますね〜。
武石も得意のダッシュに磨きをかけます。
暖かくなってきて身体も良く動きます！
【ミッション１ 現地携帯をゲットせよ】
毎年、現地での通話に使用しているプリペイド携帯。
購入のためにはいくつか手続きが必要になります。
ここで武石が活躍。
実は子どもの頃から英語サークルに入っていたとの情報！
発音がとにかくいい！！驚きの一面を見せました。
ということで、無事に携帯ゲットのミッションもクリア！！
【UCLA】
いよいよ初戦、UCLAでの大会です。
佐藤（若）が10時競技開始ということと、朝のロサンゼルス近郊の交通状況は読めない・・ということで、用心して早めに出てきたら・・・早く着きすぎて誰もいない！！
用心のため、審判が着いて早々、ハンマーの検定をしに行く佐藤（若）
・・・しかし！早すぎるとのことで、また後で〜〜と言われた（らしい）
よし！もういい時間なはず！と再度チャレンジ。
重さや長さ、いろいろ測って頂いています。
日本から持ち込んだマイハンマー・・果たしてアメリカの検定を通るのか・・。
「やりました〜〜〜！」検定が通りホッと一安心！
本日最初のミッション「検定を通す」無事完了！
シーズン初戦は57m73で5位。
去年のシーズンインよりも70ｃｍほどいい結果でした。
しかし周りにはポンポン60mを越える選手が！！
気合いを入れ直した佐藤若菜でした。
いよいよ武石の海外レース初デビューが近づきます。
競技会には金メダリストのアリソン・フェリックス選手をはじめ、世界の強豪たちも出場。
メダリストたちと同じ空間でその気になってアップしたほうがいいよ！と吉田コーチのアドバイスに他の選手たちに臆することなくしっかりウォーミングアップ！
1組目の武石、いつ呼ばれてもいいように、スタート近くで待機しながら、耳を澄ませ、集中します。
9レーン、武石。すんごく緊張したとのこと。
スタート後、前半は「Konomi Takeishi」を場内アナウンスで連呼される快走ぶり。
しかし、中盤以降伸びず、57秒16とここ最近の好調ぶりが反映せず、本人も納得行かない結果に。
続いて200mに出場の武石。
10分前に「ん？どうもスタート地点が違うかも・・？？」と気づき慌てて移動。
こちらの200mは昨年のシーズンベストに迫るタイム（25秒08）で駆け抜けました。
とにもかくにも初戦は無事？終了。
二人ともまだまだ結果には満足できない！！ということで、来週のMt.SAC Relaysでの奮起を誓いました！
海外の大会に見入る二人。一体どんな会話をしていたのでしょう。
帰り際に海沿いのサンタモニカに立ち寄りました。
海に沈んでいく太陽が大きい！！
またミニ三脚で撮影するも完全な逆光に。
海になかなかお目にかかれない会津出身の武石と中通り出身の吉田は興奮気味。
しかし・・浜通りの佐藤（若）にとって海は見慣れたもの？？
カリフォルニアの夕陽を眺める武石。
見ても見ても見飽きません！
【ミッション２ ガソリンを満タンにせよ！】
毎回アメリカ遠征恒例の給油ミッション！
去年は先輩とともに給油していた佐藤（若）も後輩武石を連れ、給油！
給油？余裕、よゆう〜！
しかし！残りのガソリンの量を見ないまま何となく40ドルをプリペイドしてしまった佐藤（若）
ちょっとこの量だとタンク溢れちゃうかもよ〜と吉田に言われ、やや焦る。
ガロンとリットルの違いを知る二人。
しかし！少しづつ粘り、ピッタリ40ドル分入りました！
満タンはやや超え気味ですが・・・セーーーフ！！
【まさかの大ハプニング】
順調だった遠征も折り返しに差し掛かったところで・・・
なんと引率担当の吉田が車の鍵をトランクに置いたまま、インロックしてしまうハプニング・・・・！
レンタカーショップの詳細も含め、すべての荷物が車に入ったままの状態のため、Mt.SACのBrianコーチに連絡を取り、レンタカーのロードサービスに連絡を取り・・事なきを得ました。
ハプニングは無意識の時に起きるもの！
気を引き締めなければ・・・・・・・・・・。
ロードサービスのお兄さん、素早く対応してくれました。
【マウントサックでの最終調整】
大会準備が始まるため、会場となるマウントサックでは最後の練習となりました。
連日、灼熱の日差しの下、練習していましたが、今日は曇天。
太陽が出ないと一気に気温も下がり、現在16℃。
しかし、徐々に雲もなくなり晴れ間とともに気温が上昇！
試合前でもしっかり鍛えます！補強に勤しむ佐藤（若）
いい天気〜〜！と得意のジャンプを披露する武石。
じゃあ私も！と若菜。
Mt.SAC Relaysが終わったら大規模な改修工事に入る競技場。
2001年からお世話になっている吉田にとっては少しさびしい気持ちも・・
せっかくだから3人でジャンプして記念撮影！
・・・のつもりが、佐藤（若）に吹き飛ばされたような写真に。笑
【ミッション３ 身体のセルフケアをしてコンディションを整えよ】
いつもは津田トレーナーに帯同していただき、ケアや身体の使い方のチェックなどをしていただいています。しかし、今回は国内大会の帯同をしていただいているため、各自が持参したメンテナンスグッズを活用しセルフケアでコンディションを整えています。
疲れているのか、どんな風にケアをすると疲労が抜けやすいのか・・・などなど、自分の身体と向き合う意味でもいい機会ですね。
ではここで二人が持参したセルフケアグッズを披露します。
武石のはこちら。磁気を活用しているようですね！
佐藤（若）のはこちら。
押して押して押しまくる系のラインナップです（笑）
このようなマイケアグッズを駆使して、日々の疲労を取り除いています。
そして、いよいよ試合前のコンディションの時は・・・
少し足を伸ばして本格マッサージへ。
日本人スタッフの方に丁寧にマッサージしていただきました。
こうしてコンディションを整えつつ、いよいよ今日は大会前日、最終調整日となりました。
Mt.SACは大会が始まっているため、お隣のCal Polly大学のトラックへ。
野生のリスに見守られる中・・・
しっかり明日へ向けての準備ができました。
いよいよ明日はMt.SAC Relays！！
果たしてどんな結果が待っているのか・・・・
二人の奮闘にご期待ください☆
【Mt.SAC Relays】（NEW！4／17）
いよいよMt.SAC Relaysの日がやってきました。
朝から青空が澄み渡るいいお天気！！！
気温も30℃近くまで上昇！夏の陽気です。
ウォーミングアップエリアで準備をする武石。
Openの部1組目2レーンに登場の武石。
スタートから好スタートを切ります。
ただ今回は全て格上の選手たちとのレース、そう簡単に追いつきません。
UCLA以降、積極的なレース展開を目指し、調整してきた武石。
このままで終わるわけには行きません。
最後まで粘りの走りを見せ、先週のUCLAから2秒近く記録を縮める55秒44で駆け抜けました。レース後、かなりげっそりしていたものの、カメラを向けると即座にピースサインを出し笑顔を見せる武石。まだ余力あり！？
続いては、女子ハンバー投げOpenに出場の佐藤若菜。
当初1組目となっていましたが、急きょ番組編成の組み直しがあり2組へ。
前方を鋭く睨みつけるような表情の佐藤若菜。
かなり気合いが入っています。
気合いです。
調子は上向きになっていたものの、うまく投げが噛み合わず・・56m63で9位となりました。
「良い投げも出来てきただけにもどかしさが募ります」と佐藤若菜。
不完全燃焼だった分は国内大会で晴らしてもらいましょう！
最後は武石の200m。22秒、23秒台の選手たちがひしめく中、武石の昨シーズンベストは25秒07と圧倒的に最下位です。
ここは最初からなけなしのダッシュで行くしかない！と気合いが入ります。
一番外側の9レーンとなった武石、渾身のダッシュを見せます。
最初のダッシュが功を奏し、混戦の中、格上の選手たちに食らいついていく武石。
24秒63で4着となり、自己ベストを上回る走りを見せましたが、残念ながら追い風2.7mのため、この記録は追い風参考記録となりました。
試合終了後「それぞれの結果を表情に表して」という注文にこの表情の二人。
なんとも言えない表情です・・。
最後に恒例の三脚を使用した自撮り。
二人は反省を踏まえ、海を泳いで帰ります・・・のポーズ。
しかし、レースをしなければわからないこと、この場所で全力を尽くさなければわからないこと、がたくさんあります。
それぞれ海外の試合を経験する中で、更なる課題が見つかったようです。
まだシーズンは始まったばかり！この遠征を飛躍のきっかけにして欲しいですね。
お世話になったブライアンコーチ、Mt.SACの皆さん、ありがとうございました！！
〜つづく〜
