今年も残すところ約1週間となりました。
2016年は1月の渡米に始まり、あっっっっっっっっという間の一年でした。
その中でも「コーチング」ということについて考えを巡らせる一年でもありました。
私は大学時代、教育学部だったので、「教えること」と「育てること」の違いについて考える機会が多くありました。そうした土壌に元々いたこともあり、コーチになってからも「コーチング」なのか「ティーチング」なのか、について考えることがしばしばあります。
陸上教室など、限られた時間の中で走る技術を伝えて行く場合は、「ティーチング」でもいいけれど、チームとして長く関わっていく選手に対して「ティーチング」してしまうと、選手個人の中で熟成していくべき感覚やモノの考え方が根付きにくい点もあると思います。
アメリカでお世話になったダレルコーチはそうした「コーチング」「ティーチング」を意識的に使い分けていました。その使い分けを間近で見ることができたおかげで、選手に伝えるべきこと、伝えるべきではないことが明確になったように思います。
とはいえ、
帰国後にこうした学びを思うように100%活かせたのかと問われると、自分自身、まだまだできることがあったと反省しています。
残念ながら、今年一年のチームの状況は詰めの甘さが目立った年だったと思います。
「詰め」とは将棋でいう勝負がつきそうな最後の局面を指します。
勝負事の最後の最後を勝利に転ばせるだけの努力が足りていなかったのだと思います。
「今日はこのくらいでいいんじゃないか」とか「このくらいやっておけば大丈夫だろう」とか「何とかなるだろう」といった慢心の積み重ねが詰めの甘さを招くと思います。
もっとできることはあるんじゃないか、これができるまでやり遂げよう、という、やって、やって、やり尽くして、もうできることがない、というところまでの準備ができたかどうかが、最後の勝敗を分けると思います。
がんばっている、とか、一生懸命やっている、というのは自分が評価することではなく、成果であったり、周りの人が評価してくれるものだと思います。
この冬は、やれることはすべてやり切って、シーズンを迎えられるように、毎日の練習をしっかり積み重ねていきたいと思います。
来年の東邦銀行陸上競技部にご期待ください。
それでは皆さま、良いお年を〜!
【飛行機窓から2016】
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今年はたくさん飛行機に乗り、いろんな景色を見てきました。
地形って年月が過ぎてもあまり変わらない分、いろんな想像ができて楽しいんです。
来年は酉年!鳥の目のように俯瞰できるようにしたいですね。