気づけばシーズンインまで1ヶ月ちょっと。
今年は本当に雪の少ない冬でした。
2月のグランドに雪がないなんて今までにない暖冬です。
せっかく替えたスタッドレスタイヤも活躍しないまま春を迎えそうです。
シーズンインに向けて、チームの練習内容も徐々に春モードになりつつあります。
このメニューが来るってことはそろそろシーズン近いんだなぁとか、練習内容で季節を感じたりもします。
陸上競技は「より速く、より遠く、より高く」パフォーマンスを発揮した順に勝敗が決まります。そこには必ず記録という「数字」がついてきます。
シーズンにコンディションを持っていくために、今の現状や目標までの道のりを把握する上で、いろんな「数字」が道標になってきます。
例えば、400mハードルでは1台毎に「タッチダウン」という区間タイムを測りながら、自分の走力や感覚と「数字」のすり合わせをして、レース感覚を身につけるような練習をします。
実際にレースでもその区間タイムを見て、修正をしたり、改善をしたりしていきます。
私は母の仕事の関係で身近に音楽がある環境で育ったからなのか、その数字たちって音符と似てるなって思います。
音符が羅列されただけの楽譜から音楽が聞こえてくるように、私は400mハードルのタッチダウンタイムを見ると数字なのにそのレース映像が見えてくるような気がします。笑
そのタッチダウンタイムを上げるために自分の中で少し感覚を変えたり、力を入れたり抜いたり、いろんな工夫をする中で、タイムに変化が出るのがとても面白かったです。
感覚というのは時間が経つほど過大に捏造されると感じているので、シーズン中の感覚に近づけていくために数字とすり合わせていくことは大切だなと思います。
体力面でも様々な生理的指標があって、身近な指標でいうと心拍数や血中乳酸濃度などでトレーニングの強度をコントロールしたり、負荷がどのくらいかかっているかをチェックしたりします。
当たり前に行っていることですが、改めて目を向けるとこんなに数字に囲まれて競技をしているんだなぁと感じます。
ただ「数字」はあくまでも「数字」であって、なぜその数字になるのか、理由はなんなのか、その数字の持つ裏側を考えることができないと、ただの数字の羅列になってしまいます。
そのメッセージを解明する時間も楽しいひとときですね。
ここからシーズンインまでの約6週間はとても大切な期間になります。
じっくり蓄えたものを形にするために、数字という味方とともに、常識を打ち破っていきたいと思います!
【故郷を空から眺める】
先日、沖縄合宿へ向かう際にちょうど会津磐梯山と猪苗代湖の上空を通過しました。
窓から見える青と白の世界にすっかり吸い込まれました。
地球って素敵!