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    2014.06.27

    故郷での日本選手権

    雨の日本選手権から3週間。
     
    あれから雨の日は何日あったかな?ってくらい福島はいいお天気が続いていて、あの3日間だけが夢の中の出来事のような気がします。
     
    あんな土砂降りの雨にも関わらず、会場を訪れて応援してくださった皆さん、審判の皆さん、関係者の皆さん、本当にありがとうございました。
     
    20回出場してきた日本選手権はどの年も色濃く私の中に残っているけど、やっぱり故郷での日本選手権は特別でした。
     
    地元ふくしま国体で転倒し、予選落ちしてから20年。
    みんなが期待を寄せる勝負どころで勝てなかったら意味がないんだと思いました。
     
    そこから、日本一にもなり、日本記録も出し、世界の舞台にも立ち、国体の獲得点数も100点を超え、それなりに勝負どころでも勝てるようになっても、ずっと何かがどうしても埋まらない気がしていました。
     
    そんな中、巡ってきた故郷での日本選手権。
    ここが20年ぶりに巡ってきた勝負どころなのかもしれない、とその巡り合わせやタイミングに運命を感じました。
     
    2009年を最後に遠ざかっていた5年ぶりの決勝。
    そこに向かってのチャレンジの難しさは実力的にふくしま国体の時にとても良く似ていて、まるで追試を受けているような気がしました。
     
    直前の大会まで狙ったレースが作れず、練習も少し気負い気味でギリギリ当日に疲労が抜けるかどうかというところで、今できる準備はすべてやり終えた自信はあったものの、まだスイッチが入りきっていないような状況で前日練習を迎えました。
     
    しかし、日本選手権仕様に様変わりし、いつにも増して立派になったホームグランド、審判の先生方の運営に対する真摯な姿勢、そして応援に駆けつけて下さった皆さんで埋め尽くされたスタンド、その光景を見た時に、ただただ感動して、一気に私の心が燃えてきました。
     
    その炎を打ち消すかのように降りしきる冷たい雨もその想いの強さを試されているような気がして、絶対に負けるもんかと思えました。
     
    福島で、皆さんの前で、走ることができて本当に良かったです。
    いろんな方々の想いが私を走らせてくれたのだと思います。
    あんな幸せな気持ちでスタートラインに立って、レースを走ったのは長い競技人生で初めてかもしれません。
     
    本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
    本当にありがとうございました。

    とはいえ!
    もっといい記録で走りたかったというのが欲張りな私の本音です(笑)
    まだできてないことがあるので、その課題を克服して、今シーズン中にはもう少しいい記録を狙って行きたいと思います。


    627.JPG
    雨の降りしきる中、たくさんの人でいっぱいのスタンド。
    3年前のことを思い出すとこの光景が夢のようです。
    でも一歩一歩着実に私たちは前に進んでるんだなって思えました。
    一生忘れません。
     
    予選後には20年連続出場を記念して花束をいただきました。
    川本監督はじめ、たくさんの方々の温かいお心遣いがとっても嬉しくて長くやってきて良かったって心から思えました。
     
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