今、私は世界室内が開催されているポートランドに来ています!
世界室内・・・私も一度800mで出場したことがありますが、まだ世界を意識できるほどの力もなく、ただ出て終わってしまった大会です。
(会場はグリーンのトラック!満員の観客!)
室内大会の魅力は何と言っても「トラックと観客の近さ」です。
スピード感、選手の息遣い、表情、すべてがダイレクトに五感に響いてくる感じがします。
演出も室内ならではの趣向が凝らされていて、すっかり没頭しているとトイレに行く間もなく(笑)数時間があっという間に経過してしまいます。
今回、こちらに来て、室内大会の良さをいろんな意味で感じています。
さて、私もアメリカに来て2ヶ月が経ちました。
最初の1ヶ月は見知らぬ土地、知り合いゼロという環境の中、とにかくいろんな人、モノに出会って、見聞きして、吸収して、取り入れて、という繰り返しでした。
その中で「if you want」「it's up to you」はずいぶん耳にしました。
中でも「WANT」の大切さを改めて感じています。
元々、私は「WANT」の塊みたいなところがありました。
ガツガツがんがん欲しかったら狙いを定めてまっしぐら!みたいな。
ただ、社会生活を送る中で社会観念上「〜すべき」という部分が多くなってきていたのかなと反省しました。
社会人としてそれは必要なことです。
でもスポーツは心技体のぶつかりあいです。
まして、陸上競技は身体1つで自身の限界に挑戦するスポーツです。
何が欲しくて、何をしたいのか、を強く、明確に持たないと得ることはできないと思います。そして、決めたのなら必ずそれをやり通す強さも必要です。
なんて当たり前のことを言っているんだと思われるかと思いますが、その程度というか純度の違いをとても感じています。
こちらでお世話になっているチームも来たばかりの頃はスパイクを履き始めたばかりでしたが、もう世界室内でバンバン走るまでになっています。
その切り替えていく様子やコーチのさじ加減も絶妙で、毎日なるほど〜〜と思いながら見させていただいています。
今はこの2ヶ月間の観察を通して集めた「点」がいろんな方面に「線」となって繋がり始めていて、とても興味深い時期に差し掛かっています。
インドアシーズンの結果を踏まえて、アウトドアシーズンに向けてどう改善、修正していくのかとてもとても楽しみです。
残すところあと1ヶ月を切りました。
来たばかりの頃はとても先に思えた帰国の日が少しずつ迫ってきています。
アメリカという国の持つおおらかさと人の温かさに支えられて、素晴らしい研修になっています。自分が思っていたアメリカの印象とは違う部分もたくさん知ることができました。
アメリカを離れることに寂しい気持ちさえ覚える今日この頃ではありますが、一方で早くチームのみんなに還元したいという気持ちもどんどん逸ってきています。
貴重な残りの日々を大切にして、がんばります!
こっちでは基本いつも一人なので、なかなか自分の写真を撮る機会もなく。
通りすがりのカップルに撮影してもらいました・・笑