シーズンを終え、各種イベントも終わり・・・いよいよ明日から冬季練習がスタートします。
基本、アスリートに休息はありません!・・が、年間で唯一、冬季練習に入る前のこの時期に少しお休みをいただき、それぞれが思い思いの時間を過ごしてリフレッシュしています。
現役晩年(?)の数年間、この時期は1年間がんばってくれた身体のメンテナンスと来季に向けての意欲の確認に充てていました。
1年間、迷うことなく思い切り駆け抜けて、心身ともにすべてを出し切った状態から、数日間じーっと身体を休ませていると、フツフツと「早く練習がしたい」「もっと速くなりたい」そんな心のエネルギーが湧いてくるのを感じていたものです。
もしこの時期にこの心のエネルギーが湧いてこなかったら引退しよう、と決めていました。
とはいえ、結局、湧かなかったことはなかったのですが(笑)
でも、何となく続けるのではなく、一度立ち止まって、この先へ歩き出すかどうかから考えるからこそ、毎年肚をくくって冬季練習に臨めていたのだと思います。
「いつだって始めていいし、終えてもいい」
そんなニュートラルの状態に心を置いてみると自ずと本当の気持ちが見えてくるものです。
私の競技人生は26年間とまぁまぁ長いものでしたが、毎年毎年原点に返るこの時期があったおかげで、各シーズンがそれぞれ個性的で色濃いものに感じられて、ついつい長続きしてしまったのだろうと思います。
終わりがあると知っているから、今を大切にできるのかもしれません。
今年のオフは久々にアスリートだった頃のようなオフを過ごしました。
ここ数年、コーチになったばかりで、すべてが目新しく、とにかくいろんなことを吸収したくて、休みの期間も息継ぎもすることなく、前へ前へと走っていました。
その分、自分自身とあまり向き合えていなかったような気もします。
「コーチも健康じゃなかったらいいコーチングはできない」と、ある方に言われました。
自分の心も身体も整えて、今年一年の節目けじめをしっかり付けて、いい状態で来季へ向かう。
アスリートもコーチも同じですね。
明日から来年に向かってどんな冬になるのでしょうか。
どんな身体になって、どんな能力が備えられるのか、そして私自身もどんな学びが待っているのか・・・とっても楽しみです。
来年のドーハ世界選手権の次はいよいよ東京オリンピックです。
世界中のアスリートが目指すその舞台をまっすぐ見据えて、地に足をつけて、一歩一歩確実に積み重ねていきたいと思います。
【大きい秋】
猪苗代ですんごくきれいな紅葉を発見しました!
私の燃えている心のようです。笑