先日、無事北京より帰って参りました。
日本に帰ってきてから、本当にたくさんの方にお声を掛けて頂き、こんなにも多くの方に応援して頂いてたことに、感謝の気持ちが尽きません。
今回世界陸上が行われた競技場、通称「鳥の巣」は、皆さんご存知の通り、北京オリンピックが行われた会場です。
鳥の巣に再び相見えたときは、少し感慨深いものがありました。
世界大会に出場できるチャンスというものは人生の中でそんなに多く無い上に、過去に走ったことのある会場で再び走ることができるなんて…
ちょっと運命的なものさえ感じちゃいます。
きっと私と千葉さんは、北京に呼ばれていたのでしょうね。
そんな思い出のある競技場で、女子マイルチームは、来年のリオオリンピックに向けての挑戦をしてきました。
今回、私はアンカーでした。
奇しくも、北京オリンピックの時と同じポジションです。
いつもは各走者がバトンパスをする度にタイマーを見るのですが、今回はスタートしてから自分がゴールするまで、一切タイマーを見ませんでした。
なので、自分がどれくらいでゴールしたか、まったく想像が尽きませんでした。
ですので、電光掲示板に「3'28"91」の文字が表示されたときの喜びは、筆舌に尽くしがたいところがありました。
しかし、日本記録を更新しても尚、世界の背中に手が届かなかったことが悔しかったのも事実です。
自分がアンカーだっただけに、その悔しさは一層深いものでした。
日本で応援して下さった方々を、がっかりさせてしまったかもしれないとも思いました。
ベストを尽くしたのですから、これが事実です。
けれど、ここであきらめてしまう気持ちはさらさらありません。
今回のこのタイムは、来年のリオデジャネイロオリンピック出場に向け、大きな一歩となったことも、また事実です。
千里の道も一歩から。
どんなに長い道のりだとしても、足を動かすことをやめなければ、必ずたどり着ける!と信じています。
今年はもうナショナルリレーチームとしてマイルを走る機会は無いので、リレーのチャレンジは来年になりますが、今シーズンはまだまだ終わっていません。
バトンを持てばいつも以上の力を発揮できる!ということも大事なのですが、まずは自分自身の力をもっとつけなければ、3分26~27秒のチームとは勝負できない、と今回痛感しました。
秋のシーズンは、全日本実業団や国体、日本選手権リレーなど、チームの対抗戦が多くあるので、記録にも順位にもこだわったレースをしていきたいと思います。
最後になりましたが、今回の世界陸上を応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。
一人でも多くの方をわくわくさせられるよう、秋のシーズンも頑張ります!