選手ブログ一覧
みなさん、こんにちは。
風は冷たいですが、最近は暖かい日がだんだんと多くなってきましたね。
春が少しずつ近づいてきました。
シーズンはあと2か月ほどで始まります。
私は2月4日、9日、11日にオーストラリアで開催された
「ニトロアスレチックス2017」という大会に日本代表として100m,200mに出場しました。
出場チームはオーストラリア、ニュージーランド、中国、イギリス、日本に加え、ウサイン・ボルト選手が率いる「ボルトオールスターズ」の計6チームでした。
総合ポイントで勝敗を競う大会は初めてだったのでとても緊張しました。
パラの100m,200mはハンデレースということで、各選手の持ちタイムから換算をして
4日の100mは-12m地点からのスタート。
100mは公式で走ったことがなかったのでスタートするまでドキドキが止まりませんでした。
88mの結果は12秒26で自己記録に迫るタイムで少し嬉しかったです。
9日の200mは-1mからのスタート。
27秒92という結果で悔しい思いでいっぱいでした。
11日の大会最終日は100mは、1試合目の100mのタイムからまた更に換算し、
私は-6mからのスタートになりました。
そして結果は12秒88でした。
今回の国際大会で課題も見つけることができ、
いい経験をさせていただきました。
今年はロンドンでの世界選手権もあるので
出場できるように、そして世界ランクを上げられるように日々精進していきたいと思います。
2月に入ってからは、少しずつ日が沈む時間も遅くなり、徐々に季節は春に向かっているのを感じます。
そんな私の2月は非常に充実しています。
沖縄でのチーム合宿を経て、台湾でのU20オリンピック育成競技者研修合宿、そして今は国際陸連のレベル1コーチ研修と、国内外を行ったり来たりの日々を過ごしています。
台湾の合宿では
きらめく感性を持った高校生アスリートたちや
熱意を持って、若手アスリートの育成に取り組むコーチの皆さんとの出会いがあり、
一言では言い表せないほどの感動や気づきを得ることができました。
近年の目覚ましいジュニア世代の活躍の背景にはこうした取り組みがあるからなのだと改めて実感しました。
そして、やる気MAXの状態で帰国してすぐの国際陸連研修。
国際陸連が推奨するキッズやジュニアへの指導方法を学んでいます。
世界が考える陸上競技は日本と同じであったり、少し違っていたり、非常に興味深く勉強させていただいています。
「勝負の世界、人と同じことをしていては勝てない」とよく耳にします。
ですが、そもそも「人と同じこと」とは何なのかを知らない限り、それを打ち破ることはできないと思います。
故・十八代目中村勘三郎さんが言っていた「型があるから型破り、型がなかったら形無し」という言葉が時折浮かびます。
「型」を知って初めて、その型を破ることができるのだと思っています。
今、勉強していることは、「コーチとはどうあるべきか」「陸上競技はどのような構造で成り立っているか」という、私がこの先進む世界の基本です。
現役時代の経験も少しは役に立つこともありますが、やはり選手とコーチはそもそもの立ち位置が異なるものだと思っています。
自分の経験やオリジナリティをコーチングに活かす上でも、まずはその世界の当たり前を知ることが大切なのではないかと思っています。
チームの選手たちは大きな目標に向かって、自分の殻を破るべく、日々たゆまぬ努力を重ねています。
みんなの必死な練習を見る度に、私もコーチとして、その努力の先を走っていかなければ!という思いを強くします。
そのためには、まだまだ知らないこと、知りたいことがたくさんあります。
日々勉強です。がんばります。
【今月の写真】
☆沖縄の桜
いち早く、咲き誇っていました。
沖縄の桜は「寒緋桜」という桜で鮮やかなピンクです。
☆世界の飛行機窓から〜台湾上空〜
空から景色を眺めるのが最近のブームです。
☆台湾の一角にて
街角に立っていると、その国の住人になれたような感覚になって楽しいです。
こんばんは。
寒い日が続いたと思ったら暖かい日があったり、三寒四温にはまだまだ程遠いですが、ちょっとだけ春の兆しが見え始めていますね。
ご存知の通り、先日まで私たちは沖縄で合宿をしておりましたが、沖縄は既に桜が咲き始めていました。
福島はまだまだ木も芝生も枯れていて景色が少し寂しいのですが、沖縄は花も咲き、とても色鮮やかでした!
そんな沖縄で、私たちはシーズンに向けてたっぷり練習をしてきました。
技術走に始まり、量も質も盛りだくさんの練習三昧。
中には実際のレースに近いような練習もあり、1月よりも質が上がりました。
チーム全体としても、昨年と比較し、高い質で練習できているなと感じます。
当然、沢山練習を積むと疲労もたまります。
年々回復力や体力が落ちるのはある程度仕方のないことではありますが、以前よりも再現性というか、こうしよう!と思ったことを形にする力はついてきているかな?と感じます。
しかしまだまだ精度が甘く、100発100中ではないところが自分の弱みだと思っています。
以前はやろうと思ったことができたときに、そこで満足してしまっていました。
何故上手く行ったのか?どうすればもう一回できるか?
そこまで考えないと身につかないんだと実感しております。
レースは1回しかありません。
毎年ある大会でも、その年のそのレースは人生で一度きりしかありません。
ダメでも次がある。
それはある意味では正しいですが、チャンスは何度でも訪れるとは限りません。
狙ったところで必ず結果が残せるよう、調子の良い時も悪い時も、100発100中を目指す、いえ、達成しなければならないと思っています。
その為には技術的なポイントの習得以外にも、体づくりは怠ることができないものです。
ウエイトトレーニングの重さを上げていくこと、ポイントを絞って強度の高い補強をすること、疲労に負けないようマメにケアをすることなど、できることはまだまだ沢山あります。
この冬はかなり充実していると思います。
春には大きな花が咲かせられるよう、はこの冬の頑張りをしっかりと実らせていきたいと思います!