先日、おかげさまで37歳の誕生日を迎えました。
こうして具体的に目に飛び込んでくる数字と自分の感覚年齢のギャップがどんどん広がりつつあることに少々(いや、かなり)戸惑いがあります。
ただ、戸惑いはあるのですが、抵抗はあまりありませんでした。
以前にそのような選手に出会ったことがあったからです。
左側の女性はカザフスタンのナタリア・トルシナ選手です。
この写真は10年前、パリの世界陸上の時に一緒に撮ったものです。
当時、彼女はアジアでは負け知らず、世界の舞台でも決勝まであと一歩というところのレベルで戦っていました。
その2年後、一緒にアジアグランプリを転戦していた時に大会のプログラムを通じて彼女の年齢を知るところとなりました。
1968年生まれ・・・今は2005年・・・
・・・ささささんじゅうななさいぃぃぃ!?!?
そう、今の私の年齢です。
でもその時の衝撃たるや相当なものでした。
37歳で400mHを走っている人がいる!!しかも速い!勝てない!
その事実は自分にとって大きな大きなターニングポイントとなりました。
30歳やそこらで年齢云々を言っていた自分がまだまだひよっこだと感じました。
少なくともトルシナさんの年齢まではできるんだろうなぁと思えるようになりました。
やれない、できない、と限界を決めるのは自分の心であって、やってみよう、できるようにしてみよう、と思うことで道は開けていくのだと思います。
自分に大きな影響を与えてくれた当時のトルシナ選手の年齢に追いついたという意味でとても感慨深い誕生日となりました。
そしてこの歳まで競技を続ける環境をいただけてきたということも本当に幸運だったと思います。
37歳といえば、干支も3巡し、新たな12年間の第一歩!
しっかりビジョンを持って、いろんな方たちに支えていただいて、応援していただいたことを少しずつでもお返しできるようにがんばっていきたいと思います。
みんなにお祝いしてもらいました☆
なんと青木がチョコペンで私の似顔絵を描いてデコレーションしてくれました。
37の数字が2とも3とも取りづらく書いてくれているあたりが後輩の心遣いでしょうか(笑)