最近、インターネットで話題になっているある法則を見つけました。
1.01の365乗=37.8
0.99の365乗=0.03
要するにこのほんのわずかな1%の違いでも、365日積み重ねると良くも悪くもこんなにも歴然とした差になるということです。
積み重ねというのはプラスのことばかりをイメージしていましたが、逆に毎日1%手を抜いただけで、1年経つとこんなにも無くなってしまうんですね。そっちのほうが恐ろしいです・・・。
以前の私は常に一発逆転ホームランを狙うタイプの人間でした。
小学生の頃の夏休みの宿題は常に始業式前のラストスパートで。
定期試験も一夜漬け。むしろ前から勉強してたら忘れちゃう、くらいの勢いで。
高校入試も大学入試も最後の大会が終わってから一気に追い込み。
それで何とか切り抜けてこれたせいか、毎日コツコツ継続して積み重ねる、ということができなかったのかなと思います。そして毎日のちょっとした変化ってなかなか気が付きにくいので、ついつい大きなところを狙ってしまうのです。
大学に入学し、毎日練習メニューをいただけるようになり、初めて「練習を積み重ねる」ようになりました。
最初はその変化にまったく気づきませんでした。
でも数ヶ月経って、あれ?と気づいたのは「試合に出ても筋肉痛にならない」
以前はそもそも練習を積み重ねていないので一発勝負は強いのですが、すぐに脚が疲れて筋肉痛になっていました。
なので、予選・準決勝・決勝とラウンドが続くものには弱かったです。
でも積み重ねたことがなかったので、それが当たり前だとずっと思っていました。
ここで「おお!練習を継続するっていいことあるぞ!」と気づくわけです。
本当にしょうもないレベルからのスタートではありましたが、積み重ねることによって自分の身体がどんどん強くたくましくなっていくのを実感するようになりました。
そして、練習を積み重ねるということは、毎日きつい練習に向き合って乗り越えていく心も必要になります。
こらえ性のなかった私ですが、毎日きつい・・・けど、がんばろう!目標に向かって!と来る日も来る日もやってくる荒波のような練習メニューを前向きに乗り越えていくことで、辛いことに打ち勝つ心の強さも少しずつ積み重なってきました。
そして長い競技人生、一度や二度まぐれで勝つことがあります。
でも誰でも勝ち続けられるかというとそうではありません。
「勝ち続ける」ためには身体も心も技術も積み重ねがモノを言うのだと知りました。
積み重ねって深いですね!!
タイムスリップして高校生の頃の自分にその醍醐味を教えてあげたいくらいです。
「一日1%」
昨日の自分より今日の自分、今日の自分より明日の自分!
ほんの少しでも前に進めるように地に足をつけて、積み重ねの醍醐味を私も味わっていきたいと思います。