来週はいよいよ全日本実業団が開催されます。
チームも大一番に向けて最後の調整に入っています。
去年の今頃はバリバリ(?)選手として走っていたのに・・その感覚もつい最近のような、でもものすごく遠い昔のような・・・不思議な感覚です。
私にとって、このシーズンは立場も大きく変わって、いろんな角度から物事を見る機会をいただいたように思います。
選手として見ていた景色とコーチという立場から見る陸上競技の景色は全く違っていて、その角度に慣れるのに苦戦しました。
選手の頃は自分のパフォーマンスを上げることで精一杯でした。
しかし、引退してはじめて、いろんな方に支えていただいたことや、深い配慮の中で競技を続けてこれたことなど、見ていたようで、でも見えてなかったことをいざ自分がコーチという立場になってはじめて、気づかされることも多かったです。
先日、私の甥っ子たち(小1・小3)が実家に遊びにきました。
ちょっと前まで赤ちゃんだったのに、もう囲碁の五目並べができるようになりました。
「遊びとはいえ、勝負の世界は厳しいのだ」と、小学生の甥っ子相手に全力で勝負して、圧勝を重ねる大人げない私に対し、父はちょうどいい加減を見せて、うまく勝ったり負けたりしてあげていました。
その絶妙なさじ加減を見て、私も子どもの頃、こうやって父に自信をつけさせてもらってきたんだろうな〜と感じました。
そして、これは子どもの頃に限らず、今まで選手として走ってきた中でもこんな風に監督に自信をつけさせてもらいながらやってこれたんだろうなって思いました。
「親心子知らず」ですね。
私の父は高校の先生でした。
父はいつも「教育は20年後、30年後に成果が出る」と言っていました。
生徒が大人になって様々な立場になってはじめて、昔、先生や周りの大人が言っていた意味がわかるんだと。
引退してから、チームの選手の他にも、福島大学トラッククラブの中学生や大学生などいろんな世代の選手たちに接する機会をいただきました。
そうしたいろんな世代の選手たちに接する中で、学生時代、監督にご指導していただいたことや、様々な先生にかけていただいた言葉の意味も改めて感じています。
やっぱり年を重ねた方たちの言葉というのは、私なんかとは見えている景色が違うんだろうなと感じる深みがあります。
それはきっとその年代年代で一生懸命いろんなことから逃げずに取り組んできたからこそ、磨かれてきた感性なのだと思います。
年月をかけた経験ばかりはどうにも追いつかないものではありますが、日々の出来事に対して、妥協をせず、常に全力で最善を尽くすことを繰り返しながら、昨日より今日、今日より明日、成長できる自分でありたいなと思っています。
人生、日々勉強ですね!
がんばります。
【本日のツインズ】
見分けの付かないこのお二人は・・・
定番の千葉&青木・・??
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ではなく・・・・??
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東邦銀行ママさんチーム、真有コーチ(左)と千葉選手(右)でした☆
後ろ姿だけだったら、お子さんも間違ってついていっちゃうかも!?笑