2011年、震災の年に創設された東邦銀行陸上競技部。
今年で創部して丸々5年が経とうとしています。
こうして故郷・福島で本格的にチームとして競技を続けられる環境が整うなんて、何度も転職しながら競技を続けてきた私からすれば夢のようでした。
創設された時のメンバーは6人、そのうち4人が現役を退きました。
一時は女子部員4名・男子部員1名と5人で駆け抜けたシーズンもありました。
この5年で新たなメンバーもどんどん増えて、今ではすっかりチームらしくなってきました。
以前、「ビジョナリー・カンパニー」というビジネス書を読んだことがあります。
一人だけ勝つのではなくて、みんなで勝っていけるにはどうしたらいいのかなと興味が湧き始めてきたあたりに出会った本でした。
その中の「時を告げるのではなく、時計をつくる」という一節が私の中でずっと印象に残っています。
この本は会社や組織に関する内容ではありましたが、一時的な活躍ではなく、ずっと時代を超えて活躍していけるチームになるにはどうしたらいいのかを考えるいいきっかけとなりました。
この5年を振り返ってみてもわかるように、同じ東邦銀行陸上競技部というチームであっても、それを構成するメンバーはこれからもどんどん様変わりしていきます。
一瞬のきらめきを見せるということは素晴らしいことだと思います。
でも、ずっときらめき続けられたら、もっともっと素晴らしいと思います。
私たちは他の実業団チームと比べて、始まったばかりのまだまだ発展途上のチームです。
より良いチームにしていくためにみんなで大切にしていきたいことを共有して、選手一人ひとりの持つ素晴らしい能力がどんどん引き出されていくような土壌を作っていけたらいいなと思います。
私自身、まだまだ人間の幹ができていないので、いろんな価値観やモノの見方の引き出しをもっと増やしていけるようになりたいです。
今年は4年に一度しか巡ってこない大切な年です。
悔いのないよう、思いつく限りできることはすべてやって、コーチとして迎える初めてのオリンピックチャレンジに向き合っていきたいです。
今年は私もいろいろとアクティブになるかもしれませんが、皆さん、温かく見守っていただければ幸いです。今年もどうぞよろしくお願いいたします☆
【本日のハンドパワー】
みんなの夢の架け橋をサポートできますように☆