シーズンも残すところ、残りわずかとなりました。
気づけば秋も深まり、福島の木々も色づいています。
毎年、毎年、思いますが、あんなに冬が長いのに、シーズンは本当にあっという間ですね。
今シーズンはずっと「がんばる」ってどういうことなんだろう、「努力」って何なんだろう、ということの着地点を考えていました。
同じように時間を費やして、情熱を燃やして、練習を重ねても、結果の出る人、出ない人の違いってなんなんだろう。
私は高校時代、他の高校生と同じように時間を使って、毎日一生懸命練習して、やる気もいっぱいでしたが、全然勝てませんでした。
「あんなにがんばっているのに」「こんなに努力しているのに」とよく耳にしますが、「あんなにがんばって」も「こんなに努力して」も結果が出ない人は出ません。
きっと「がんばる」こととか「努力する」ことに対しての自分の中での定義が間違っていたのだと思います。
「努力」という言葉を調べると、「目標の実現に向かって心身を労してつとめること」だと定義されています。
学生の頃、ある先輩が大会の反省で言っていた言葉が今でも残っています。
「結果の出ない努力はただの徒労なのだと思った」
当時はなんて冷めた発言だろうと思いましたが、最近、その言葉がじわっと響きます。
時間を費やすこと、労力を使うこと自体は努力と言わないんじゃないのかなと思います。
やはり結果につながって初めて「努力した」と言えるのではないかなって思います。
目標に向かって、できないことをできるようにする、成果を出す、ということの積み重ねが「がんばっている」「努力している」ということなのではないかなってだんだん着地点が見えてきたように思います。
選手たちも努力していますが、コーチももっともっと努力しなければいけないと思います。
ではコーチにとっての努力とは何なのでしょう。
コーチががんばっているって何を指すのでしょう。
選手はいろんな形で成果の明確な評価基準がありますが、コーチも正しく努力するために成果の明確な評価基準を考えないといけないですね。
運動を見抜く目、本当に見抜けているのかの明確な基準、選手が目標を達成するために必要なことを提示できる知識、知恵、人間性・・・世界で勝負するためにできなければいけないことがまだまだあります。
時間や情熱を費やしただけで満足せず、
勝つために必要なことを、一つずつ着実に、身につけていけるように「努力」していこうと思います。
【本日の秋】
今年3度目となる秋田の季節は秋でした。
秋空に色づいた木々、ステキでした。