7月4日から17日までフィンランド・タンペレで開催されたU20世界選手権にコーチングスタッフとして帯同してきました。
普段、シニアの選手・大会に帯同することが多い私としては、若きアスリートの持つ様々なポテンシャルに驚きつつも、やりがいを感じながら日々を過ごしてきました。
フィンランドはサンタクロースであったり、ムーミンであったり、どこかファンタジーを思わせる国。今まで訪れたことがなく、どんな文化や町並みに出会えるのかを楽しみにしてきました。
その予想は大方当たり、食文化や環境など様々な面で違いを感じることができました。
まずは白夜。
噂にはいつまでも明るいと聞いていましたが、正直、ここまで明るい時間が続いているとは思っていませんでした。
(これで0時です!)
続いて水質の高さ。
フィンランドの水道水はとてもきれいで、ホテルでも競技場でも蛇口を捻って水を飲んでいました。海外で水道水を飲んだのは初めてのことでしたが、とても美味しい水でした。
(競技場内に設けられた水道)
またラズベリーやブルーベリーなどベリー系のソースが多かったです。冬の間、雪に閉ざされるフィンランドでは夏の間にベリーを収穫して冷凍したり、ジャムにしたり保存食として用いられているそうです。カップスープコーナーにはホットベリースープなるものまで存在していました。
そしてこのカラッとした気候。「思わず走り出したくなるほど爽やかな気候だぞ」と川本監督には言われていましたが、ここまで湿度が低いとは思っていませんでした。晴れて日差しが強くても、木陰に行けばとても快適でした。
(爽やかな気候。これで21時・・)
競技規則は同じでも、その国も文化や人柄で大会運営が異なってきたり、出場する選手たちによっても大会の雰囲気が変わってきます。
電光掲示板の記録の横に「PB(自己ベスト)」の文字が羅列されていたり、思わぬ失速をしたり、思わず好記録を叩き出したりと、浮き沈みの激しい活躍を見せる各国の選手たちから、エネルギーを感じました。
今回、日本選手団は過去最高成績でした。競技場内に国歌が流れた時はなんともいえない感動が湧き上がりましたし、世界の舞台で躍動する若き日本選手の姿は頼もしいものがありました。
昨年のロンドン世界選手権で感じた圧倒的な世界との差は、どのあたりから、何の違いによって生じてくるんだろう・・・ここからシニアへどう移行し、広げていけばいいのかのヒントを模索しながら、あっという間に大会が終わりました。
U20、シニアの両世界大会を間近で見ることができた経験はとても大きかったと感じています。
すべては行ってみなければ、経験してみなければわからないことだと思います。
自分の目で見て、身体で感じることって大切なことです。
すべての経験を糧にしてつなげていきたいと思います!
モイモイ!(←フィンランド語でさよなら)