福島も例年より早い梅雨入りとなり、やや肌寒い今日このごろです。
さて、今年の日本一を決める日本選手権まで残すところ約2週間となりました。
年に一度の大勝負に向けて、準備を重ねていく粛々としたこの時期の緊張感が私は好きです。
一歩一歩確実に、でもギリギリを攻めて、大胆さと繊細さが入り混じり、なんともいえない空気感があります。
日本選手権のレースをイメージするだけで、ついつい気持ちが高まってしまったり、でも今からこんなに緊張してどうするんだ、と逸る気持ちを落ち着かせようとしてみたり。
そんな風に自分の身体と技術と心を研ぎ澄ませていく体験はなかなかできないことだったんだと、現役を退いた私は羨ましくも思います。
日本選手権に20回出場しましたが、どの日本選手権もレースの内容だけではなく、それまでに過ごした日々や状況が鮮明に思い出せます。
それくらい日本選手権は特別な大会なのだと思います。
時には怪我であったり、絶不調であったり、決していい状態ではなかったこともありましたが、その中でなんとか間に合わせようと試行錯誤した時間も、今振り返れば、得難い貴重な経験だったと思います。
最後の最後まで自分自身が考えられる限りの準備をして、勝ちに向かって、最善を尽くすことが大切だと思います。
勝利の女神に微笑んでもらえるような日々を過ごしていきたいですね。
さあ、今年の日本一の称号を手にするのはいったい誰なのでしょうか。
東京オリンピックを控え、例年以上に熱気を帯びた日本選手権になると思われます。
私自身もワクワクしています。
東邦銀行陸上競技部からは6名の選手が出場します。
梅雨をも吹き飛ばす熱いご声援を宜しくお願いいたします!
【本日の一枚】
練習へ向かう道。
緑が緊張感を癒やしてくれています。