今日からチーム強化合宿のため、佐賀県・伊万里市に来ています。
焼き物の里として長い歴史がある伊万里はその情緒と人の温かさに包まれた居心地のいい街です。
街の空気というのは長年かけてゆっくりと涵養されるものなのだと改めて感じます。
陸上競技に置き換えてみても、時間をかけて丁寧に積み上げて獲得したことはなかなか崩れにくく、どっしりとした強さがあります。
一方、急ピッチで仕上げたものや、偶然できたことは脆くて崩れやすいです。
私たちコーチも同様だと感じます。
競技者として培った経験というのは最初の取っ掛かりのようなもので、あくまでも自分自身にしか当てはまらないものだと思っています。
いつまでも競技者だった頃の感覚だけで選手たちを見つめ、接していては、自分のコピーのような選手しか育成できないと思います。
日々、選手とともに、自分の経験と選手との関わりで得た気づきをミックスさせながら、コーチとしての歴史をじっくり作り上げていくことが大切なのかなと思います。
また、スポーツ科学は日々進歩しています。
今もなお、様々な分野の専門家が、スポーツ界と関わり、より高いパフォーマンスを求めて、新たな知見をどんどん生み出しています。
こうした情報にも目を向けながら、自分のオリジナリティを作っていければと思います。
日々、勉強です。
競技スポーツの目指すところは基本的に難しいことばかりです。
今の自分を超えること、誰も到達したことのないレベルを目指して走り続けています。
でも、難しいことだからこそ、必死に考え、努力を重ねて、自分の力を高めていけるのだと思います。
来年はいよいよ東京オリンピック・パラリンピックです。
東邦銀行陸上競技部としては3度目の挑戦です。
容易ではない目標だからこそ、自分を高めていく最大のチャンスだと思います。
そしてこんな幸せな挑戦はないと思います。
チャレンジできることに感謝をして、夢中になって、毎日を過ごしていこうと思います。
今年最後のブログとなりました。
皆さん、よいお年をお迎えください!!
【最近のキンキン】
空気がどんどんキンキンになってきます。
でもこのキンキンな時の澄んだ空は気持ちいいです。