2019年シーズンが終わりました。
最後の試合はドバイで行われた世界パラ。
真菜がT13 400mで4位に入賞し、東京パラリンピックの内定を決めてくれました。
真菜が入行したときのことを考えるとここまでの成長率は想像以上で「努力の継続と質の大切さ」を感じています。
私にとって2019年はものすごく濃くて深いシーズンでした。
1月に日本陸連リレープロジェクトがスタートし、4×400mRで再び世界を目指すチャンスをいただきました。
どうしたら世界へ羽ばたけるか、どうしたらその力がつくのか、たくさんの方々の経験や知見をいただきながら、選手たちと思いを共有して過ごしてきました。
その中で、日本陸上界の歴史の中で唯一、オリンピックに女子マイルを連れて行った実績のある川本監督が近くにいらっしゃるというのは本当にありがたいことでした。
北京五輪に後輩たちが出場した時は自分自身も選手でした。五輪に向かっていく時の状況、内容はしっかり覚えています。ただ、その頃は自分のパフォーマンスを上げることに必死で、川本監督がどんなプランで試合計画やトレーニングを組んでいて、そのためにどんな手を打っていたかなどは、見えているようで見えていなかったと思います。
その頂を私も実際に目指すとなった時、やはり何度も登ってきた方のお話というのはとてもリアリティがあって、深くて、ためになりました。
試験は解いてみないと、その難しさはわからないし、たくさん勉強をして真剣に解くからこそ、その答えが血となり肉となって身になるのだと感じました。
また一方で、今年は自分自身の人としての浅さや詰めの甘さも痛感した一年でした。
身の丈以上の案件がどんどん迫ってくる毎日の中で、雑さや先読みの甘さを感じていました。自分自身の力がまだまだ足りないのだと思います。
でも力がなければつけていくしかありません。そしてこの力は一朝一夕で身につくものではなく、日々の積み重ねなのだろうと思います。
どんなことでも「心を込めて丁寧に成し遂げていく」
その先に成長や成果が待っているのだと思います。
いよいよ来年は2020年、東京オリンピック・パラリンピックの年です。
どんなにジタバタしてもその日はやってきます。
「やり遂げる」ことで満足するのではなく「成し遂げる」シーズンにしていきたいです。
この冬は徹底的に!がんばります。
【冬季練習といえば】
坂ダッシュでしょう。
紅葉を見ながら、選手たちの坂ダッシュを見ながら、晩秋を感じています。
近頃、寒さも益々深まり、秋を通り越して冬の足音が徐々に近づいて参りました。
福島の寒さはやはり身を切るようだと、今改めて実感しております。
というのも、2019年のシーズンが終わり、私はお休みを頂き帰省していた実家から昨日福島に戻ったところでした。
この冬の空気の匂いを感じると、ああ、冬季練習が始まるなぁ…としみじみ思います。
2019年のシーズンは、とても苦しいシーズンでした。
そんな中でも得るものはあった…と思っているのですが、やはり結果を出さなければそれは自己満足でしかありません。
陸上競技を始めてから随分経ちますが、年月が経てば経つほど、陸上競技の世界の厳しさが身に沁みます。
けれどあきらめずにやっているのは…やっぱり自己満足なのかもしれませんが、一矢報いたいというか、何事もすぐにあきらめがちだった自分への反抗なのかもしれません。
この冬は、自分に打ち勝つ喜びを、もっともっと噛みしめていきたいです。
苦しい時こそ笑って乗り越えられる、そんな人間でありたいものです。
このお休み中は幼少期に訪れた懐かしい場所に再度訪れたりして、初心に還り、新しく生まれ変わるような、そんな清々しい気持ちになりました。
生まれ変わったと思えば、思い切ったこともできそうな気がします。
2019年は下降気味でしたけど…それはここから再スタートするための布石だったんだと後から言えるように。
来シーズンは笑顔で終われるよう、一心不乱に邁進していきたいと思います。