2020.10.09
先日、今年最高峰の大会である日本選手権が終了しました。
2015年、初めて日本選手権で優勝したのがこの新潟の地だったので、気合を入れて臨んだのですが…
少々気合が入りすぎ、前半オーバーペースで走ってしまいました。
調子が上がってきていただけに、ここで勝負できなかったことは悔しかったです。
レースが終わった後、インタビューを受けたのですが…
その時上のような反省を述べたら、「ベテラン選手でもそんなことあるんですね」と返されました。
あります。ありますとも…
いや、そうでない選手も居ると思いますが、少なくとも私はそうです。
「いい時の自分」を知っているがために、今の自分の体以上の力を発揮しようとしてしまうんですね。
でもそれは決して悪い事ばかりではなくて、やはり競技レベルを保つためには、無難なところで落ち着いてしまわない、というのも大切なのだと思います。
この辺りはバランスがとても繊細で難しくて、失敗する時もあります。
何より、決断力が試される部分です。
けれどその辺りに楽しさが見い出せれば勝ちなのかな、と思っています。
大会の本筋とは外れますが…
今回の日本選手権は、私にとっては今年初めて、関係者以外の観客の方が入った大会でした。
新潟県民限定とはいえ、もし観客を入れることで何か起きてしまったら…
そういった葛藤もきっとあったと思います。
そんな中でも観客を入れて大会を開催すると決断して下さり、本当に嬉しかったです。
大声を出せない代わりに、観客の皆さんはスティックバルーンで応援して下さいました。
選手と観客の動線を徹底的に分け、観客席は密にならないよう、一席一席にシールが貼ってありました。
観客を入れるという決断にあたり、本当に沢山の方のご尽力があったことと思います。
応援の中走れるだけで、自分の調子が良かろうが悪かろうが、わくわくした気持ちが湧いてくる、それがアスリートってもんです。
ご決断に心から敬意と感謝を申し上げます。
さてさて、今シーズンも残りわずかとなりました。
来週末にはいよいよ日本選手権リレーです。
今年は横浜での開催となりましたが、私は密かに日産スタジアムが大好きなので、ここでまた走れることを嬉しく思います。
今回は残念ながら無観客試合となりますが、動画配信はされるようですので、皆様に良いニュースをお届けできるよう精一杯頑張って参ります!
ここでしっかり優勝を決めてきます!!
2020.09.04
皆さまこんにちは!
2020年も早いもので9月に入りましたが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
最近では、夕方の買い物へと行く時に自転車を漕いでいると、ひんやり涼しい風を肌に感じると共に、コオロギや鈴虫など、秋の虫たちの鳴き声が聞こえてくるようになりました。相変わらず暑い日は続きますが、季節は少しずつ秋へと移り変わっていくんだな…と身体をもって感じます。
とはいえど、日中は30℃を超える日がまだまだ続きそうです。引き続きの暑さや熱中症への対策、そして寒暖差への対策もそろそろ必要になりそうですね。季節の変わり目に体調を崩すことが無いよう、気を付けていきたいところです。
前回、初めて書いたブログから1か月半が経ちました。
その間に、東京選手権や八戸での夏季強化合宿、福島県選手権といった大会や活動があり、入行以来最も忙しく、とても充実した期間を過ごしました。
思えば、自分が入行してから約3ヶ月もの間、コロナウイルスの影響により大会がキャンセルされたり、活動が制限を受けたりしました。
こうした異常な状況を経験した今、ユニフォームを着て大会に出場できること、スパイクを履いてハードな練習ができること…当たり前の競技生活を過ごせることが、とても幸せなことなのだと感じています。
この先どのように状況が変わるかは分かりませんが、この期間で感じた様々な思いは、今後も胸に刻み続けていきたいです。
さて、今回は先々月に行われた東京選手権に参加し、そこで感じた事について語ろうと思います。
私にとって約半年ぶりのビッグゲームとなった東京選手権では、いい結果を残すことができせませんでした。試合当日は気合十分で挑みましたが、緊張と高揚感を上手にコントロールできず、レース前からすっかり落ち着きを失ってしまいました。
後日、冷静に当日のことを振り返ってみると、自分の感情をコントロールするための行動ができていなかったことに気づきました。私は普段から冷静な人間ではなく、感情のコントロールも得意な方ではありません。
それでも、セルフトークをする、練習ノートを見返す、呼吸を整える…など、冷静さを欠いた状況でも行動できたことはあったはずでした。
自分を見失いそうになった時に、自分なりの対策法を持ち、それを実践して落ち着くことができるか…一見当然のこととは思われますが、これをできるか否かによって、結果や競技パフォーマンスに差が出てくることに改めて気づかされました。
もう一度自分なりの対策法を確立し、プレッシャーを感じる場面でも、上手に自分を落ち着かせられるようになりたいものです。
この9月は全日本実業団や日本選手権といった大きな大会が開かれるなど、陸上シーズンも真っ盛りとなります!その中でも決して自分を見失なわず、今できることを集中して励んでいきたいです。
2020.08.28
毎日毎日うだるような暑さが続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
連日、日中は35℃前後で、夕方になって30℃くらいになると「涼しいな」と思うようにさえなりました。
慣れってすごいですね…
ただ慢心はすることなく、常に熱中症のリスクには気を付けながら練習していかなければなりません。
この夏を無事に乗り切れるよう、もうひと頑張りです。
さて、今日はテレビを見ていたら、首相が辞任される意向、とのニュースが。
8年もの間国のトップとしてあり続けるのはさぞかし大変なことだっただろうなぁと思います。
惰性で続けられるようなお仕事ではありませんから…
長く続けることって本当に大変だなぁと、しみじみ思います。
陸上競技も、長く続けるという事はそれだけ経験を重ねるということで…
成功体験も、失敗体験も積み重ねる中で、どの選択が正しいか見極める能力も試されます。
困難に突き当たったときに、選択肢が多くて助かることもありますが、選択肢が多すぎて選べないことだってあります。
けれど一つ言えるのは、何かを選択しなければそこで立ち止まったままで、何かを選択すれば、それがたとえ失敗だったとしても、何かが変わるということです。
最近は辺に先読みしすぎて失敗を恐れてしまっているな、と思う場面も多々あるので…
なんにせよ、まずは一歩踏み出してみなければ、ですよね。
そもそもが今年、このコロナ禍の中で競技をしていくということが、この20年ほどの陸上人生の中で初めてな訳で、そして誰にとっても初めての経験でしょうから、未知でしかありません。
だからこそ迷って立ち止まるよりは、進んで違う景色を見て行きたいなぁと思います。
この先いよいよ秋のシーズンに突入し、全日本実業団や日本選手権を迎えることとなります。
今シーズン、この状況下ではありますが、やれることはやり尽くして、後悔のないようにしたいと思います!