2015.11.23
本日、とうほう・みんなのスタジアムにて、
「とうほう・みんなの陸上教室」が行われました!
私たちも、個別であったり、数名の選抜メンバーで陸上教室に臨むことがほとんどなのですが、この陸上教室は、陸上競技部のメンバーが全員揃うという、実はなかなか豪華な陸上教室なんです。
この陸上教室の準備は若手チーム中心に行ってきて、その集大成とも言える本日。
天候は生憎の雨ではありましたが、小学生4年生から中学生まで、多くの参加者が集まって下さいました。
今回の私の担当は、中学生女子でした。
やはり陸上王国福島、私が教えるまでもなく、ドリルや走りについて知っている子もちらほら。
たったの2時間弱でしたが、みるみるうちに上達し、最後には見違えるほど良い走りになっている子も居ました。
少し雨に濡れながらの講習会となりましたが、最後まで頑張ってくれたと思います。
途中で小学生チームの様子も見ましたが、皆とても元気で、最後のリレー対決はとても盛り上がっていました。
こういった機会は、本当に小中学生にとっては貴重な機会だと思います。
私の地元では陸上のチームなどはほとんどなく、私も小学校の頃は市の記録会に一回出たことがあるくらいで、陸上を教わる機会もありませんでした。
他県出身者だからこそ、福島における陸上の根付き方は本当に素晴らしいな、と実感しています。
陸上教室では、みんなとてもキラキラした表情で話を聞いてくれます。
それは、県のトップの子たちであっても、陸上初心者の子たちでも、一緒です。
子供たちの吸収力、学習能力というものは、大人からしたら羨ましいくらい、目を見張るものがあります。
そういった姿を見ていると、自分たちも負けていられない!と思うのです。
今日集まった子供たちが、200名前後でしょうか。
この中から、是非とも世界に羽ばたく選手が出てほしい!と思うのはもちろんですが、1人でも多くの子が、陸上をもっと好きになり、長く続けてくれれば良いなと思います。
私も、子供たちが「この選手に教わったんだよ!」と胸を張って言えるように、来シーズンは2度目のオリンピックを目指したいと思います!
2015.10.09
めっきり秋も深まって、朝晩は冷え込みも厳しくなってきましたね。
東北はもう冬に片足を突っ込んでいるような状態です。
毎度のことながら、東北の冬将軍の足の速さには驚かされます…
大会続きでなかなか家ではゆっくりできず、家の中の冬支度が追いついていない状態です。
国体から帰ってきてから、あまりの寒さに慌てて毛布を引っ張り出しました。
地元の岐阜を離れて早10年…
すっかり福島県に馴染んできていますが、まだまだ新鮮に思うことも沢山あります。
さて、今年は全日本実業団が、その岐阜で行われました。
金曜日は雨だったのですが、土日はさわやかな秋晴れ。
記録的には満足行くものではなかったのですが、親や友人たちも応援に駆けつけてくれて、元気に走る姿を見せられて良かったです。
チームとしても、女子総合優勝できましたし、佐藤智美は日本記録を更新しましたし、ともかく、岐阜で良い思い出を作って貰えたことが嬉しかったです。
400mHが終わった後、「えらいやろうけど、表彰の方に移動してな」と係の方に声を掛けられて、なんだか懐かしい気分に浸りました。
「えらい」は、しんどい、辛い、疲れた、といったニュアンスの言葉です。
高校生の頃、ゴールした後は、みんな「でら、えれーげ」と言っていました…。
(とても疲れた、の意)
今回は国体も岐阜の代表として出場させて頂いたので、ちょっとだけ岐阜弁が蘇った気がします。
この9月、10月で、地元からパワーを貰った感じがしました。
しかし国体では思うような結果が残せず、不甲斐ない気持ちで一杯でした。
コンディションや調子が良くても良くなくても、勝つべきところで勝つ、強い選手になりたい。
そう思って臨んだ今シーズンですが、シーズン終盤で甘さが出てしまったな、と思います。
まだまだ自分の心の弱さは、改善していかなければなりません。
残すところは、あと2試合。
どちらも、リレーです。
チームのために、自分が果たすべき役割をきちんと果たして、今シーズンを締めくくりたいと思います!
2015.09.04
先日、無事北京より帰って参りました。
日本に帰ってきてから、本当にたくさんの方にお声を掛けて頂き、こんなにも多くの方に応援して頂いてたことに、感謝の気持ちが尽きません。
今回世界陸上が行われた競技場、通称「鳥の巣」は、皆さんご存知の通り、北京オリンピックが行われた会場です。
鳥の巣に再び相見えたときは、少し感慨深いものがありました。
世界大会に出場できるチャンスというものは人生の中でそんなに多く無い上に、過去に走ったことのある会場で再び走ることができるなんて…
ちょっと運命的なものさえ感じちゃいます。
きっと私と千葉さんは、北京に呼ばれていたのでしょうね。
そんな思い出のある競技場で、女子マイルチームは、来年のリオオリンピックに向けての挑戦をしてきました。
今回、私はアンカーでした。
奇しくも、北京オリンピックの時と同じポジションです。
いつもは各走者がバトンパスをする度にタイマーを見るのですが、今回はスタートしてから自分がゴールするまで、一切タイマーを見ませんでした。
なので、自分がどれくらいでゴールしたか、まったく想像が尽きませんでした。
ですので、電光掲示板に「3'28"91」の文字が表示されたときの喜びは、筆舌に尽くしがたいところがありました。
しかし、日本記録を更新しても尚、世界の背中に手が届かなかったことが悔しかったのも事実です。
自分がアンカーだっただけに、その悔しさは一層深いものでした。
日本で応援して下さった方々を、がっかりさせてしまったかもしれないとも思いました。
ベストを尽くしたのですから、これが事実です。
けれど、ここであきらめてしまう気持ちはさらさらありません。
今回のこのタイムは、来年のリオデジャネイロオリンピック出場に向け、大きな一歩となったことも、また事実です。
千里の道も一歩から。
どんなに長い道のりだとしても、足を動かすことをやめなければ、必ずたどり着ける!と信じています。
今年はもうナショナルリレーチームとしてマイルを走る機会は無いので、リレーのチャレンジは来年になりますが、今シーズンはまだまだ終わっていません。
バトンを持てばいつも以上の力を発揮できる!ということも大事なのですが、まずは自分自身の力をもっとつけなければ、3分26~27秒のチームとは勝負できない、と今回痛感しました。
秋のシーズンは、全日本実業団や国体、日本選手権リレーなど、チームの対抗戦が多くあるので、記録にも順位にもこだわったレースをしていきたいと思います。
最後になりましたが、今回の世界陸上を応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。
一人でも多くの方をわくわくさせられるよう、秋のシーズンも頑張ります!