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    選手ブログ [吉田 真希子]

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    2017.09.11

    昨日まで福井県で開催されていた日本インカレに行ってきました。

    青木も触れていましたが、私にとっても日本インカレは何年経っても色褪せることのない思い出ばかりが残っている特別な大会です。

    それはきっとスタートラインに立つまでの過程、その場に立てなかった仲間たちの思い、チームを代表する誇り、いろんな重みを感じて戦った試合だからだと思います。
    正直、学生時代は日本選手権よりも何よりもやっぱり一番大事な試合はチームを背負って仲間たちとともに戦う「インカレ」でした。
    これ以上ないという準備をして、これ以上できないくらい全力を尽くしたからこそ、嬉しさや悔しさ、次へ進む力が猛烈に湧いてくるのだと思います。

    そんな熱いインカレには全国各地の大学から応援団が駆けつけ、熱い声援を送っていました。決して近くはない距離を遠路はるばる仲間のために駆けつけ、灼熱の中、声を枯らして応援する姿を見て、毎年いろんなことを思います。
    きっとギリギリのところで出場できなかった選手もいるでしょうし、様々なストーリーがこの応援の中にはあるのだろうと勝手に想像しています。

    応援してくれている人の気持ちがわかる人ほど、応援を力に変えられるのではないでしょうか。この日本インカレに立つまでにどれだけの人たちが自分を支えてくれたのか理解している人ほど、力を発揮できるのではないでしょうか。

    青木がインカレは不思議な力が働く大会だと言っていました。
    そのインカレマジックは普通の準備をした人にはやってこないと思います。
    仲間の想いやチームの勢いを追い風にできる豊かな心と入念な準備があるからこそ、不思議な力が働くのかなと思います。

    今回、東洋大学の桐生選手が日本人で初めて10秒の壁を破り、9秒台に突入しました。
    桐生選手、そしてその関係者の皆さんの喜ぶ姿を間近で見ることができ、この4年間の思いと重みを感じました。9秒台を求めて、苦しいことや辛いことを乗り越えたからこそ、こんなにも深い喜びがあるんだなと思いました。

    そして私もコーチとして、たとえ選手にとって苦しいことや辛いことがあったとしても、最後には「やってきて良かった」という喜びに辿り着かせてあげられるようになりたいと思いました。

    私たちにとってのチーム戦は来週に控えた全日本実業団です。
    日頃、応援してくださっている皆さんの思いを追い風にできる選手・チームでありたいと思います。
    支えてくださっている方々への感謝の気持ちを忘れずに、最後までしっかり手で水をすくっても漏れのない準備をして臨みたいと思います!

    【本日の歓喜】
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    インカレが行われた福井県営陸上競技場にて。
    9秒98が出た時のスタジアムの歓喜の様子です。
    スタンドは観客の皆さんでいっぱいで座れないほどの盛況ぶりでした。

    先日、全国インターハイを観戦しにお隣の山形県天童市へ行ってきました!

    インターハイに懸けてきた高校生の想い、先生の想い、それを見守って支えてきた家族の想い。
    それぞれの立場がちょっとずつわかるような気がするから、感動が何倍にもなるんでしょうね。
    高校生の熱い戦いに元気をもらって帰ってきました。

    私にとって、インターハイは高校3年間の全てを費やして目指した大会であり、それと同時に、一度も「決勝進出」という目標を達成できなかった大会でもあります。
    うちのチームにはインターハイチャンピオンや決勝の舞台で勝負してきた選手がたくさんいますが、いつも本当にいいなぁって羨望の眼差しで見ています。笑

    やはり「欲しいもの」を「欲しい時に」手にできるって最高の幸せなのではないでしょうか。

    ただ、今思うと「あの時、インターハイで入賞、優勝していたら」と考えた時に、あくまでも想像でしかありませんが、今の自分はなかったんじゃないかなって思います。

    あの時の、
    「勝ちたかった」
    「決勝に行きたかった」
    「もっと速い選手になりたかった」

    そういう強く求める気持ちを叶えることができなかったフラストレーションやエネルギーは大学に行ってから、大きなモチベーションに繋がったと思っています。

    「人間万事塞翁が馬」
    長く陸上競技に携わってきて、一番実感していることわざです。


    良かった結果が次の悪い結果につながってみたり、
    悪い結果だと思っていたけど、振り返ればそのおかげで今の良い結果がある。

    そんなことをこのうん十年間、何度となく経験しました。
    それこそ、ふくしま国体で転んでいなかったら、間違いなく400mハードルで日本記録を出すことはなかったと思います。

    インターハイでも悔し涙を流している選手たちをたくさん見かけました。
    でもその悔し涙が次の嬉し涙につながることもあるということを知ってほしいなと思います。
    人生はいつどこで花が咲くかわからないですからね!

    I know you can do it !!!
    自分に期待して、もっと自分はできる、と自信を持って、頑張ってほしいなと思います。

    青木のブログにもありましたが、失ったものをクヨクヨ嘆く時間は身体を動かす時間に。
    その時間は必ず次へのステップになると思います。
    私も彼女の秋シーズンに「こっそり」期待したいと思います。笑

    そして、いよいよ、今日から世界選手権が始まります。
    当行からは紫村が国際陸連のinvitationを受けて出場します!
    私も明後日から日本選手団の一員として、ロンドンへ行くことになりました。
    彼女の持つ力を100%発揮できるように、サポートがんばります!
    皆様、応援のほど、宜しくお願い致します!

    追記:世界選手権が開幕する本日8月4日は記野の誕生日です。おめでとう!

    【インターハイ会場の空模様】

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    ちょうどいいお天気の日に行ったので、いろんな表情の空を眺めることができました。
    The sky is the limit.(限界は天高くに) 私の大好きな言葉です。

    2017.07.03

    今日まで中国・寧波市で行われた「2017日中韓交流陸上」に帯同してきました!
    日本選手団の一員として、また新たないい経験を積ませていただきました。

    ちょうど同じタイミングで昨日まで行われていた関東パラ選手権で佐々木真菜が200m、400mで日本新記録を樹立しました!
    伸び盛りの真菜さん、走る度に記録を更新し続けています。

    中国でちょうどインターネットを見ていると見慣れた名前がニューストピックスに!

    【パラ佐々木真菜200mで日本新「出る感じがした」】

    おお〜!
    ニュースでも取り上げていただいていたようです。

    それにしても、
    この「出る感じがした」っていう感じってすごく大事だなって思います。

    あまり走れていないけど、何とかなりそうな気がする、
    とか、
    練習タイムもいいし、条件はいいはずなんだけど、なぜか走れない気がする、
    などなど、
    ものすごい集中力した中で感じる選手の予感って割とよく当たるものです。

    私も日本記録を出した時って「何となく出せそうな感じがした」ものでした。
    自分自身に期待ができる状況って走る前からワクワクして、早く走りたいなって思います。

    なんかできそうな気がする。
    やれそうな気がする。
    きっとできる。

    そんな気持ちでスタートラインに立った日々を思い出して、つい胸が高鳴ってしまいました。笑

    智美、真菜のパラコンビは今月ロンドンで行われる世界パラ選手権に出場します。
    目指してきた世界の舞台。
    今まで積み重ねてきた日々を自信にして、思い切り走ってきてほしいです!

    そして、青木、紫村はロンドンの切符をかけて、アジア選手権が開催されるインドへ。

    「きっと神様が一足飛びではなく、一歩ずつステップを踏んで昇ってこいと言っているのだと思います」と青木がブログに書いていました。なんか・・感無量でした。

    一念天に通ず。
    みんなの願いが天に通じますように!

    【本日の一枚】

    0703.JPG

    最近の夕暮れは何だか優しくてホッとします。
     

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