選手ブログ

更新履歴

    バックナンバー

    選手ブログ [吉田 真希子]

    一覧

    いよいよ夏本番を迎えました!

    私は空を眺めるのが大好きなのですが、中でも夏の空が一番好きです。
    真っ青な空に映える真っ白な雲も、夕暮れの茜色に染まる空も、夏空にしかない風情がありますよね。
    毎日、空を見上げては癒やされています。

    さて、私事ではありますが、
    先日、ついに四十路クラスへ進級いたしました。

    その節目となった誕生日はちょうど福島県選手権の真っ只中でした。
    その日は男女の400mが行われていて、当行からは記野、青木、武石、新宮が出場していました。

    まずは女子400mの決勝。
    福島に来て3年目、なかなか思うように走れなかった新宮が久々の快走を見せました。
    もちろん、世界選手権代表になったり、日本一になった経歴を持つ新宮の実績からはまだまだの記録ではありますが、彼女の走りっぷりに光を感じることができて、心の底から感動しました。

    続く、男子400mの決勝では、こちらも入行から怪我などでなかなか思うように走れなかった記野が大学生以来の自己新記録を出して、優勝しました。
    ゴール後、彼が見せたささやかなガッツポーズの中に、この3年間の思いが込められているように見えて、とてもとても嬉しかったです。

    自分の身体と心と向き合い続けて駆け抜けた30代があまりにも充実していた分、ここから10年はどんなことが待っているんだろう・・と考えてみても、イマイチ浮かんできませんでした。

    でも、二人のレースを見た時に、今までにない感動や嬉しさを感じることができて、これからの10年はこの感動を求めていく10年にしていきたいと思いました。

    今までの10年は自分の夢を追いかけてきましたが、これからはみんなの夢とともに駆け抜けていけるようにがんばっていきたいと思います。

    残念ながら、今年のリオデジャネイロ五輪への出場は叶いませんでした。
    テキサスでお世話になったチームの選手は世界で一番厳しいと言われる全米選手権を勝ち抜き、リオの切符を手にしました。
    手にするだけの努力を間近で見させていただけたことは私にとって一生の財産です。

    アメリカでお世話になったダレルコーチは選手の可能性を引き出すことに長けている方でした。その根底には選手の可能性を誰よりも強く信じる心と夢を叶えるための明確な道筋があったと思います。

    If you can dream it, you can do it.(夢を見ることができれば、それは実現できる)
    ウォルト・ディズニーの言葉です。

    アメリカで学んだことを必ず活かして、ダレルコーチと同じ舞台で勝負できるように私も必死にがんばっていきたいと思います!

    【本日の夏空】

    160729.jpg

    今日も1日がんばろうって思える空です!

    2016.06.20

    いよいよ今週末は日本選手権!!
    グランドに流れる空気が日増しに研ぎ澄まされていくのを感じています。
     
    100回の節目を迎える今年の日本選手権は4年に一度のオリンピック選考会も兼ねたビッグゲーム。どんな戦いが繰り広げられるのでしょうか。
     
    北京五輪の際にNHKのテーマソングだったMr.Childrenの「GIFT」という曲。
    この歌詞を時折思い出すことがあります。
     
    2004年、アテネオリンピックを目前で逃し、当時、400mHの日本記録保持者だった私はこのままでは終われないと4年後の北京を目指すことを決めました。
    そうして迎えた北京五輪イヤー。でも結局、競技人生の中でオリンピックの舞台に立つことはできませんでした。
     
    圧倒的に届かない距離ではなくて、何とか手を伸ばせば届きそうなところで、二度もすり抜けていったオリンピックという舞台。
    そんな中、流れてきたこの曲は私の心にすーっと入っていきました。
     
    勝敗というのは全力を尽くした先で天から授かる「GIFT」だと思います。
    そのGIFTは勝利だけではなくて、いろんな形があるんだということを長く競技を続ける中で感じるようになりました。
    その意味に気づくことができれば、すべてがつながっていくんじゃないかなと思います。
     
    人事を尽くして天命を待つ。
    そんな気持ちでスタートラインにつくことができれば、後は勝っても負けても悔いはないはずです。
     
    4年に一度しか巡ってこないこのチャンス。
    多くのアスリートたちがオリンピックを目指し、日本選手権に挑んできます。
     
    誰に、どんなGIFTが手渡されるのか、そこにはどんなストーリーが隠されているのか。
    勝負事はやってみなければわからないから面白いんだと思います。
     
    私たち東邦銀行陸上競技部からも5名の選手が出場します。
    みんなそれぞれこの日本選手権に向けて並々ならぬ想いを秘めています。
     
    もうここまで来たら、今まで尽くしてきた日々を信じて、全力を出すのみです。
    私もコーチとして一片の悔いも残すことのないよう、人事を尽くしてきたいと思います。
     
    【本日のGreen】

    6201.JPG

    実家の庭もすっかり緑が映える季節になりました。
    新緑のエネルギーを感じながらリフレッシュ。
    そういえば、青木→千葉の流れでGreen続きですね。笑
     

    2016.05.20

    私は子どもの頃に読んだ太宰治の短編小説「走れメロス」が好きです。
     
    もちろんこんな極端な場面に出会うことは一生ないと思いますが、約束を果たすこと、人を信頼することの大切さや意味をこの小説から学びました。
     
    メロスは最終的に約束の時間に間に合い、人を信じることのできなかった冷徹な王様の心をも動かしました。
    約束を守ることが人の信頼を生むということを表していると思います。
    メロスの道中は決して平坦な道のりではありませんでしたが、自分を信じて待つ親友のために必死に駆けていきます。
    約束を守れない言い訳を探すのではなくて、何が何でもやり遂げるという強い意志も大切なのだと思います。
     
    アメリカで研修をしていた時、人間関係で一番大切なのは信頼だと強く感じました。
    見ず知らずの日本人がいきなりチームにやってきて、強くなるための秘訣を教えてくれと言われたところで、本当のことを教えてもらうためには信頼しかありません。
    ただ、信頼というものは一朝一夕で築けるものではなく、毎日の積み重ねで築いていくものだと思います。チームの懐に飛び込み、相手の気持ちを考え、人として当たり前の行動を誠実に積み重ねることで、少しずつチームの皆さんとの距離が縮まっていったように思います。
     
    私たちは日々小さな約束に囲まれています。
    集合時間や書類の提出といった時間的な約束もありますが、頼まれた仕事を期待された水準でこなすことも約束だと思います。
    アメリカでお世話になったホストの方には「あなたは待ち合わせの時間をちゃんと守るから信頼できる」と言って、とても親切にしていただきました。
    待ち合わせの時間を守る、なんてことはごくごく当たり前のことではあるのですが、そんな小さな約束でも何度も積み重ねることで大きな信頼につながるんだと知りました。
     
    勝負の世界においても「約束」は存在すると思います。
    いついつまでにこのタイムで走ろう、この大会で勝とう、それは他の誰でもなく自分自身との約束です。

    「この距離を何秒で走ろう」「この技術を身につけよう」
    毎日の練習の中での目標をクリアしていくというのは自分との約束を守っていることと同じなのではないでしょうか。
    その約束の積み重ねが自分自身への信頼を生み、自信につながるのだと思います。
     
    それがいわゆる「練習を自信に変える」ということなのかなって思います。
     
    どれだけ妥協せずに継続して、目標、すなわち自分との約束に向かって全力で走り続けることができたか。
    その日々がスタートラインに立った時の大きな自信になるんだと思います。
     
    今年はリオデジャネイロ五輪の年です。
    私たちのチームもその舞台を目指し、一冬乗り越えてきました。
    選手も私もこのシーズンに向けて誓った目標があります。
    その約束が果たせるよう、私も選手とともに必死に走っていこうと思います。
     
    【本日の日没】

    5202016.JPG

    田んぼと夕焼けの組み合わせ。私の大好きな風景です。

     

     

    • 大会日程・結果
    • 活動レポート
    • 選手ブログ