2017.06.02
4月にシーズンインしてから、もう2ヶ月が過ぎようとしています。
一冬かけて準備した結果が、記録や順位となって形に表れてきています。
その中で、「惜しい!」と思われる場面もたくさんあったかと思います。
陸上競技は0.01秒、最近では0.001秒までその差を拡大して、勝敗を競います。
フィールド競技でも1cm単位で勝敗が分かれます。
0.001秒差や1cm差って・・・!!
日常生活を送る中では、もうほぼ差がないといってもいい差ではないでしょうか。
でもその差で勝つ、負ける、が決まっていくところに陸上競技の醍醐味があると思っています。
どんな僅差であっても、負けは負け、勝ちは勝ち、なのだと思うと、その僅差にはいったいどんな「差」があるのだろうと考えてしまいます。
高校時代、インターハイで常にその差で決勝進出を逃してきた私。
1年生の時などは同タイム9番目で決勝進出できず、でした。
同タイムで決勝に進む人、進めない人。
高校生の私にはその差が全くわかりませんでした。
気合いの問題なのかな??なんて思って念力高めてみたり。笑
でも長く競技を続けていく中で、9番目と決勝に進む人の大きな差や、0.01秒差の重みをとてもよく感じるようになりました。
そしてそれは一朝一夕でできるものではなく、日々の積み重ねの結果なのだということも。
そのことを考えるようになってからは、0.01秒差で勝ったり、記録を更新したりすることが増えてきたように思います。
その差を「惜しかった!」「あと少しだったのに!」「ほぼ変わらない結果」で終わらせるのか、「とても大きな違い」だと痛感するのかは非常に大切なことなのだろうと思います。
僅差で勝利を手にしている人たちを見ていると、偶然ではなく、狙って勝っているように見えます。
すべての事柄には理由があると思います。
勝敗にも理由があるはずです。
その理由を偶然で片付けるのではなく、必然で考えられるようになっていきたいです。
日本選手権まであと3週間。
決戦の日まで、0.01秒、1cmの違いを大切に積み重ねていきたいと思います。
【本日のマユミ】
我が家の庭には2つの「マユミ」がいます。笑
左が「マユミ」右が「コマユミ」だそうです。写真はその違いがわかるように撮影していますが、私にはパッと見、その差は全然わかりませんでした。
でもずっと見ている我が家の庭師にはすぐに違いがわかるようです。
これも積み重ねなのでしょうね!
2017.05.01
今日、無事に中国・台湾を渡り歩いたアジアグランプリ遠征から帰ってきました。
現役時代に参加したことのあるこのツアーは各国から数名が招待されて、アジア諸国を周遊しながら3試合行うものです。
3戦ともに同じメンバーで戦うので、自然と選手同士も顔見知りになって、仲良くなりますし、宿舎も一緒なので、選手間でじっくりトレーニングの話をしたり、様々な交流をすることもでき、私としてはエキサイティングな遠征だったと記憶しています。
その時に知り合った選手とは互いに現役を退いてもなお、未だに交流があるくらいです。
今回は日本陸連のスタッフとして、6名の選手に帯同して、参加してきました。
今回は選手としてではなく、コーチとして参加したので、各国のコーチたちとも交流を図ることができました。中には私が現役の頃からずっと帯同しているコーチもいらっしゃったりして、お互いその頃の話をしたりと非常に懐かしい気持ちになりました。
十年ぶりくらいに参加するアジアグランプリは相変わらず様々なハプニングあり、友情あり、感動あり、の濃密な大会でした。
そして、共にアジアを回った日本チームも非常にチームワークが良く、とても居心地のよい遠征となりました。
アジアのスタジアムは日本のスタジアムに比べると劣化していたりする部分もあり、走りづらい点は多々あります。
しかしアジア諸国の強豪たちはそこでしっかり力を発揮していて、それが世界で通用するたくましさを生み出す要因なのだろうと感じました。
今回、当行からは紫村が参加し、4位、3位と順位を上げ、最終の第3戦では見事優勝を飾ることができました。
きっと彼女にとっても今回の遠征はかなり経験値が上がったと思います。
どんな状況、どんな場所でも力を発揮する。
とても大切なことだと思います。
また余談ではありますが、様々な国と交流を図る中でも、タイチームはいつも私たちに好意的に接してくれました。
バスに荷物を乗せる際にも四苦八苦している様子を見かけるとサッとバスから降りてきて、テキパキと手伝ってくれます。
タイのコーチとお話をしましたが、自分が現役の頃、日本の選手ととても仲が良かった、とおっしゃっていました。
それぞれの世代の選手たちが築いてきた友好関係のおかげで、今、私たちがこんなに親切にしていただいたのかもしれません。
私たちもアジアの友人たちを大切にして、共に世界を目指していきたいと思いました。
久々のアジアグランプリはたくさんの感動と収穫を得ることができました。
また会える日を楽しみにしたいと思います。
【街探索】
台湾の街。
中国の朝。太極拳をはじめ、公園ではいろんなエクササイズをしている市民の皆さん。
杭州はとても近代的な都市でした。
2017.03.29
不覚にも久々に発熱しました。
原因はいろいろと思い当たる節がありますが、一言で言えば「過信」です。
現役時代、自分の体調には細心の注意を払っていました。
そして、自分の身体を最優先に考えて生活していました。
自分の健康や体調は生まれつきなのではなく、日々の積み重ねの上で成り立っていたものなのだと改めて痛感しました。
自分の身体は自分しか守れません。
選手もコーチも健康第一!気をつけたいと思います。
3月は別れの季節、4月は出会いの季節、と、年度の変わり目にはたくさんの出会いと別れを経験すると思います。
先日、お世話になった大学の先生の講義で改めてスッと心に入った言葉があります。
「人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に」
という森信三さんの言葉です。
そして、そこに必要なのは「求める心」なのだそうです。
ここが大切なのだろうと思います。
私の陸上人生を振り返ってみても、私は人との出会いには非常に恵まれているなぁと感じています。そして、確かにそれは「早すぎず、遅すぎず」でした。
それは私が「こんな学びをしたい」「こんな風になりたい」という強く求める心があったからなのだと思いました。
昨年のアメリカでの出会いもそうですが、自分の求める世界が広がっていけば、自ずといろんな方々と出会えるんだろうなと思います。
人に対してだけではなくて、競技に関する気づきなどもそうなのかもしれません。
求めているからこそ、ある日、ハッと気づく感覚もあります。
求めているからこそ、急に解決できる方法が浮上したりもします。
すべては「自分が何を求めていくか」なのかなと思います。
関わってきた学生さんやトラッククラブの子どもたちなども卒業していき、寂しい気持ちになることもありましたが、このタイミングで出会ったことに意味があるんだろうなと思うことができました。
そして、4月からは新たな出会いがやってきます。
すべてのご縁に感謝して、人と人との繋がりを大切にしていきたいです。
そして、いよいよ2017年シーズン到来まであと数日!
応援していただいている皆さんがエキサイティングするようなパフォーマンスを発揮できるようにチームみんなで乗り込んでいきたいと思います!
【三寒四温】
研究室横の梅も満開。この花が咲くと春の訪れを感じます。
階段の隙間にも春が。なんてたくましく美しい雑草魂!
と、春の訪れを感じていた翌日。。。。。。
一瞬にして冬に逆戻り。油断禁物ですね。